第32話 ドラゴンさんからの連絡
怒涛のお風呂事件があったので、直ぐにお風呂とトイレを奥の部屋に作った。1度作ってるから、思った程時間もかからなかったし、前回のものより良いものが出来た。
最初から、そうすれば良かったと後悔する。
さあこれで安心と、もう一度服を脱いでお風呂に向かうと、何時の間にかさくらこさんがいて、お風呂の中で泳いでいた。
このちゃかりもの!
でも、さくらこさんだとほっこりするのは、私の目に愛情フィルターがかかっているからだよね。
なんやかやと、さくらこさんと一緒にお風呂の中でまったりしていると、お待ちかねのドラゴンさんからの連絡が入った。
ドラゴンさんは、無事マリアさんの娘さんを見つけて、今は側に(マリアさんの娘さんの手の上)いるようだ。
でも、困ったことがあるようで、しどろもどろに何かいっている。ぼそぼそと言っていて良く聞き取れない。
女神様の話からも、多分他にも何人か居て、一緒に助けて欲しいとかではないかと想像する。
人とは少し違うらしいから、エルフとか、獣人とかかな? 異世界の定番だし。
「いいわよ。他にも捕まっている人が居るんでしょ。どうせ、空間を繋ぐ手間は変わらないんだし、一緒に潜ってくればいいわよ。こっちも昨日いろいろあって、カムイの洞窟にくまさんたちの村のみんながこちらに引っ越して来てるから、今更少々のことは気にしないわよ」
そう言うと、ドラゴンさんはかなり驚いていた。
さて、この驚きはどちらに対するものなのか気になるけれど、兎に角さっさと救助しないと、何があるか分からないものね。
行きなりの急展開などのテンプレがこわいので、さくっと空間を繋げるわよ。ドラゴンさんが目印だから、あっという間に終了。
繋げた空間からは、マリアさんを幼くした感じのくまさんがまず出てきた。多分この子が、マリアさんの娘さんね。続いて、狐耳の男の子。それから、幼女で耳がとがって要るから定番のエルフかな?
後は、背中に白い羽の生えた小さな生き物、妖精かな? 2匹?二人?
それで以上だったようで、ドラゴンさんが出てきた。
「もう、閉じて大丈夫?」
「あぁ~、助かった。あと、空間を閉じた後に、追跡されないように隠匿も掛けておいて欲しいけど、出きるかな?」
げっ! 追跡か。全然頭になかったわ。念入りに隠匿も掛けて、序でに罠も仕掛けておこうっと。
「オッケー! しっかりやっといたわよ」
「では、もう帰って寝ていいか?」
「うん。お疲れさま。後は、私がするから、ゆっくり休んでね」
思わずそう言ってしまうほど、ドラゴンさんの顔色は悪かった。飛び方も、ふらふらとしていて危なっかしい。引き留めてここで休んでもらった方が良いのか悩んだけれど、自分の家じゃないと落ち着かないかなっても思ったので、声をかけるのをやめた。
マリアさんの娘さんは、さくらこさんがマリアさんを呼んで来てくれたので、感動の再会をしている。なので、ほっといても大丈夫だろう。
問題は、狐耳の男の子と、幼女エルフと妖精?の2匹、かな。
さて、どうしよう。
取り敢えず、二人は何と無く臭うので、お風呂に入れたいけど服がない。
実は、私も替えの服とかが無くてどうするか悩んでいたので、彼らをお風呂に入れてその間に魔法で茶々っと解決してみますか。
まずは、チート魔法で、魔法の紙を作ります。続いて、魔法の鉛筆と消しゴムを作ります。おまけに、カラーペンなんぞも作っちゃう。
道具がそろったら、魔法の紙にデザインを描くだけ。
取り合えずお試しということで、狐耳の少年には、シンプルなTシャツと半ズボン。さらさらと描いて、呪文を唱えます。
ありきたりたけど、「想像作成」
魔法の用紙がそのままデザインした服に変わりました。そんな風に想像して作ったオリジナル魔法ですが、ここまでくると感動です。
でも、サイズが思ったのより大きいかも。これは、失敗かな?
一応鑑定してみるか・・・・・・・・・。
『鑑定』
Tシャツ
狐耳の少年の為に神級の服。自動調節機能がついているので、サイズもだが、外気温を適切な温度に調節してくれる。
何とも、ぶっ飛び機能が付いたようです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます