blackhistory ~黒歴史~
@DNA
青空
皆は思ったことはないだろうか人の記憶を自由に操ることが出来たなら……と。
そう、皆の前で恥をかいたとき、他人に弱味をにぎれたとき、昔、人に堂々と見せていた黒歴史ノートが見つかったとき、etc....
俺にも勿論ある。それは、記憶を操ることが出来ないが消すことが出来るというあまりにもご都合主義な能力を持っていると信じこんでいたあの頃のバカな自分自身の記憶をだ。
けど、あの頃の俺は突っ走っていた。ただただ無邪気に自由奔放に。
「う、マズイ……」
「どうしたよ橋谷」
「宿題持ってくるの忘れた……」
「バカっ、今日の国語、怒川だぞ。」
「こうなったら使うしかあるまい『ブレイ
ンデリート』を。」
「おまえ前もそれで怒られてただろ。ほら、答えとっとと写せ」
といって拓人が答えを差し出してくた。(拓人とは幼稚園児の頃からの親友で高校になった今でも親友だ)
「ありがとう!!この恩は昼飯のジュースで返すよ。」
この日は、晴れていた。雲一つない青い大空が俺らを見ていた。
この日までは……。
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