主人公のまさに唯我独尊を極めすぎたいやむしろ極めすぎてる行動に笑いが止まらない。(ケッノ=アヌ構文)
行動一つ一つに複数の意味と価値をつけて、周囲の人間の3…いや5倍速くらいで、時間削って、圧縮して物事をどんどん進めるから、内容的に中だるみ期間がなく一気に駆け抜けられる爽快感。
あと他作品と比べて粛清シーンのカタルシスの感じ方が半端ない。行間の使い方、人のうめき声の出し方が特に強みだと感じています。
登場人物の名前は結構…アレな感じがするけど、覚えやすい…感はあるので個人的には許容範囲ですね。
ガビーン、このフレーズを定着させたヤン=リンのキャラもほんとにすごい。めっちゃ好きです。
いつ見ても、面白いし、あきないです。そして、主人公目線ではなく、第三者目線で書かれているところがとてもいいです。また、直接的な表現がないため、いろいろな考察ができて最高に面白く、いい意味で予想を裏切る展開が神です。
ヘーゼンがすごく、サイコパスで異常者だけど、たまに見せる人間っぽいところが特に好きです。ヤンちゃんは、ガビーンでかわいいです。
この作品だけでなく、魔法使いシリーズの他の作品も見てほしいです。どれも、面白いですし、魔法使いシリーズは全てがつながっているので、合わせてみるとわかりやすいですし、考察もしがいがあります。
特に、「亡国の魔法使い」と「化け物と呼ばれた魔法使い」はヘーゼンの前世の話が書かれていてこの作品と合わせて読むとわからなかったところも分かります。少し、重めの話ですが、感動する場面がたくさんあって、普段めったに涙が出ない私も涙腺崩壊になりました。