童話をモチーフにした、非常に素敵な短編作品です。ただし、いつもの秋田川先生です。ただし、いつもの秋田川先生です(大事なことなので二回)。
とにかく、次が気になる気になる。この先も見てみたくなる。
童話がモチーフになっていますが、大人向けです。ヒロインの酷い姿から目を背けられないほどです。エピローグも、『とりあえずめでたしめでたし』といった感じです。現実のわたしたちのせいかつも、『このとりあえずめでたしめでたし』の繰り返しのような気がします。少しでも早く、ヒロインの灰の匂いが拭われたらいいな。
夜に強制的ですが眠ると異世界に行くというよくあるパターンなのですが、そこにいくつかの謎が絡んできます。夢の異世界に出てくる女の子が、現実にもいて、大けがをしていて……その謎のせいでページをめくる手が止まりません。主人公やその師匠たちの固有魔法も見所のひとつ。そして以外に残酷なシーンも……。でも、ご安心を。エピソードを見てもまだまだ冒険は続きそうなお話が楽しめますよ!