第22話 洞窟の構造

「わかったよ。できるだけ早く戻ってくるよ。」

「はい!」

シスカは満面の笑みでこたえる。どうしてこんなに笑顔なのだろうか。不思議な子だな。

さて!出発しようか!目的地は東の洞窟。ここからは1日あれば着く。リズの足だと半日あれば着くだろう。道中にスライムでも狩って封印は解除しておく。すぐに戦えるように戦いが終わったとは意識しないようにする。さぁ、いざ!東の洞窟へ!


----道中

「ふっふふ〜ん♪あの女〜よりさ・き・に!ご主人さ〜まとで・え・と!あの女〜に渡さな〜いご主人は私のも〜の♪誰にも渡さな〜い♪」

「!?!?!?」


----東の洞窟

街を出てから半日、空は赤に染まっている。道中、リズから恐ろしい歌が聞こえていたが…うん、あれは俺のことではないと信じよう。うん。あの女がシスカってことは…うん、ないな!

さて、東の洞窟の攻略だが…うむ、全く情報がないのだ。これでは作戦もくそもないな。

よし、ここは映画でよくあるあれだな。

……「作戦なし作戦!!」

よしいこう!


----in洞窟

なんと、入り口にこのダンジョンの説明が書いてあった。何を考えているのだろうか。

このダンジョンは第一層〜第五層までありそれぞれの層で種類が分かれているそうだ。

第一層は落とし穴の間。無数に落とし穴があるだけという層だ。仕組みは単純で決められた床を踏むことで床のスイッチが作動し、穴があくという仕組みだ。しかもこの落とし穴は落ちても死なず、洞窟のはじめに戻されるそうだ。やさしい。これは昨日ドラゴン戦で上がったレベルでもらったLPで取得した罠感知魔法が役に立つだろう。


第二層は上級トラップの間だ。

これもまた作動方法は特定の床を踏むことで、トラップの種類は殺傷性の高いものばかり。ボウガン、巨大ハンマー、迫り来る岩などがある。罠感知魔法は消費魔力量とかではなく、普通に目がつかれるのであまり使いたくない。なのでここをどうするかはその時考えよう。


第三層は業火の間。

ここの層のものはすべて燃えている。もちろんモンスターもだ。出現モンスターはファイヤーゴーレム、ファイヤーゴーストなどがおり、ここの層からはエリアボスというのが存在するそうだ。そいつを倒さないと次の層には行けないらしい。そいつの名前はプロミネンス。太陽で起こる現象でそんなのがあった気がする。


そして第四層はジャングルの間。

ここは大きな木が群生しており、色んな生物が生息している。もちろん弱い魔物から強い魔物まで。ここにもエリアボスはいる。その名はキング・コ⭕グ!もちろん自主規制だ。


最後は第五層。これは主の間。

おそらくここに「聖金」があってこの洞窟のボスもいるのだろう。洞窟のボスはどんなやつなのだろうか…楽しみだ。


さて、ダンジョンのことも分かったし、攻略開始だ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る