第23話 洞窟攻略part1

さて、ダンジョンのことも分かったし、攻略開始だ!


俺達は第一層に足を踏み入れた。

確かここは落とし穴がメインの層だったな。死なないものの、落ちるとはじめからというのは面倒くさいので、常に罠感知魔法は展開しておくとしよう。

この層は見渡す限り直線。まっすぐにしか道はない。足元にはいくつかの反応があり、赤く点滅して見える。おそらくそこがスイッチになっているのだろう。そこを飛び越えていけばいいだけだな。


---はっきり言って簡単だった。飛び越えるだけのお仕事だったからな。

今、目の前には下へと続く階段がある。さて、レッツゴーだ。


---第二層。

第二層はたしか上級トラップの間だったはず。

ここも罠探知で足場を……まじか。ほとんどが赤で埋め尽くされている。歩く隙間もないくらいに…。

ここはあの技を使うしかないかな。その名も罠解除魔法!ビームを放ってそれに当たった罠の機能を停止する魔法だ。効果が絶大な分、消費魔力も非常に多いが、俺の魔力値は異常だから、問題ない。できるだけスリルを楽しみたかったが…。しょうがない!さて、罠解除!

ピーーーという音とともに俺の手から青い光のビームが放たれた。みるみるうちに床の赤が消えていく。

---解除終了。

削り取られた魔力は全体の10分の1にも及ばなかったが、最大魔力値を考えると膨大だ。おかげで床は元の色で見えている。

あとは歩くだけだな。休憩しながらゆっくり歩いていこう。



しばらく歩いていると、

「ご主人様ーー、リズは疲れましたー。」

という休憩要請が入ったので休むことにした。そこら編の壁にもたれ掛かってやす…カチッ。

なんか変な音がした。するとゴゴゴゴゴという音を立てて壁が凹んだ。ちょうどいいくぼみができたので少し休むことにした。


---5分後、リズが

「さぁご主人様ー!出発ですー!」

といったので出発!


それから2分ぐらい歩いていると、前から何かが来る気配がした。

「リズ、何かくるぞ。」

「そうですね、ご主人様。生命体ではないようですが…。」

俺達はふたり揃って頭の上に?マークを浮かべる。

だんだんゴロゴロという音が聞こえてきた。あれ、これもしかしてかのイン⭕ィージョー⭕ズ展開では…?

……やっぱり巨大な岩が来たぁぁ。

リズも俺も大発狂した。とにかく走った。が、俺はある境地に至った。もしかしてこれ、壊せるのでは?と。今の俺は封印解除状態。うん、いけるな。

俺はカタストロフィを抜刀し、構える。すぐに岩は迫ってきた。俺はそれを上から両断そして横から、斜めから、いろいろな方向から岩を切って粉々にした。1秒の間に。辺りは静かになった。危機は免れた!


---歩くこと10分。

俺達は再び下へと続く階段の前に立っている。おそらく第三層へと続く階段だろう。

「ご主人様!快進撃です!このまま次の層にも進みましょう!」

「ああ!そうだな!」

なんだか気分が良くなった俺は第三層へと進む。

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