第21話 残りのイベント
今夜の飲み会での請求金額…10万ゴールド。くそったれぇぇぇ!!もう寝てやる、不貞寝してやるぅぅ!!そう言って、俺は寝た。おやすみ。
----おはよう。頭がとても痛いゼンです。昨日はドラゴンと戦って死にかけるわ、その討伐報酬の5分の1は飲み台で消えるわで散々な1日だった。
しかし、その中でも、この街の冒険者達、さらにギルドの人たちからの信頼を勝ち得たのはとてもよかったと言えるだろう。
さて、この世界をゲームに置き換えて表現すると、この街のイベントは大概終わったと思う。そろそろ次の…あ。「聖金」のことを忘れていた。この前全知の書で調べたのだが、「聖金」はそれぞれの街の近くにに最低1つは存在していて、それぞれが強力なダンジョンを作り出しているそうだ。よし、とりあえずギルドに行こうかな。
「リズー、起きろー。ギルドに行ってダンジョン探すぞー。」
俺のお腹あたりで丸くなって寝ていたリズを起こす。
「んー。もう食べられ…はっ!ご、ご主人様!今準備してきます!」
何か幸せそうな夢を見ていたな。最近リズは一人で支度ができるようになった。親離れかな……。まぁいいや。
---ギルドにて
見つけた。だいぶ昔から貼ってあったのか奥の方に貼られていて紙もボロボロだ。それくらい手もつけられないということなのだろうか。緊張してきた…嘘です。少し楽しみだ。これを剥がしてシスカのところに持っていこう。
「シスカ、これ頼む。」
シスカのところに持っていくと、なぜか笑みを浮かべる。
「あ、ゼンさーん!いらしてたんですね!今回は……ダンジョンですか!それもこんな上位の難しい…。ゼンさんなら大丈夫だとは思いますが…。早めにお戻りになられてくださいね!」
「わかったよ。できるだけ早く戻ってくるよ。」
「はい!」
シスカは満面の笑みでこたえる。どうしてこんなに笑顔なのだろうか。不思議な子だな。
さて!出発しようか!目的地は東の洞窟。ここからは1日あれば着く。リズの足だと半日あれば着くだろう。道中にスライムでも狩って封印は解除しておく。すぐに戦えるように戦いが終わったとは意識しないようにする。さぁ、いざ!東の洞窟へ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます