短くまとめられた物語ですが、とても興味深い内容です。
少しネタバレ気味になって恐縮なのですが、主人公の設定を見る限り、家庭以外での生活は割りと上手くいっているようです。
しかしなぜ、彼がああいった結末を迎えるに至ったのか。題名に書いてある通りの感覚を抱いたから、というのがその答えになるのでしょうか。
そこで、ではどうしてそんなものが発生したのか?と考え出すと、夢中になってしまいました。
彼は物語中にとある行動を行っていることを強調していますが、おそらくこれと、ある人物の繋がりが重要なのでしょう。ですがそう考えるとまた一つの疑問が生まれます。
つまるところ彼はその人を愛していたのでしょうか?それとも憎んでいたのか。これが全く予想もつかないのです。
なんだかよく分からないことを書き並べてしまいましたが、簡潔な文章のなかで、これほどまでに感情を掻き立てられたのは初めてです。
作品はこれで完結なのでしょうが、作者様の次回作が気になるところです。