第2話

目が覚めたけど、多分夢の中…かな?

だって、周りが全部白いっていうのもおかしいし、私の怪我が全く見つからない。

「私って死んだんじゃないの…?」

思わず、口から出ちゃった…

「君は死んだよ。」

「え!?

答えが返ってきた!?

てか、やっぱり死んじゃったんだ…」

しょうがないかなぁ…

あんな場所だと見つかるのが遅くなったり、当たりどころが悪ければ救急車が間に合わない可能性もあるよね…

お母さんを1人にしちゃった…

親不孝な娘でごめんなさい。

「君、凄く落ち着いてるね。

だいたいの人は生き返らせろとかって騒ぐのに…」

「じゃあ、騒いだら生き返らせてくれるの?」

「無理だよ。

でも頭で分かってても納得出来ないことってあるじゃん。」

だって、喚いたってしょうがないじゃない…

生き返れるなら私だって生き返りたいわよ。

まぁ、運が悪かったと思ってあきらめるしかないよね。

「まぁ、そうだね。」

あれ?

口に出してないのに…

「神だからな。

そんくらいは簡単だよ。


それで本題なんだけどさぁ。

君、運良く転生出来ることになりました!!


実はこれすごい事なんだよ!

何億人もいる中でたった1人に選ばれたんだから!!」

えぇ…

なんか面倒なことになったりしないの?

それはすごく嫌なんだけど…

「面倒なことをしなきゃいいんだよ。

特になにかしろとかは言わないから、転生して第2の人生を歩んで下さい〜みたいな感じだからさ、気楽に楽しんでよ笑


あと、転生するにあたって、決めなきゃならないことがあるから、答えてくれる?」

うわぁ、面倒だな…

でも、これが終われば思いっきりのんびりできる!!

「じゃあ、容姿なんだけど、希望とかある?」

「ない。

任せるからなんとかやっといて。」

「うわぁ、丸投げ…(苦笑)

じゃあ、家柄は?」

「どうでもいい。

貧乏じゃない程度にやっといて。」

「…。

何か能力は?」

「適当に選んどいて。」

「はぁ…。

わかったよ。

ほとんど丸投げだけど、しゃーないかなぁ…

何か希望とかってある?」

「んー。

特にはないんだけど…

暖かい家庭がいいな。」

「わかった。

任せといて!!

絶対に満足いくように仕上げるから。」

ほどほどにして欲しいけど…

「じゃあ、よろしくお願いします。」

「うん。

よき来世を。」

そこで暖かい光に包まれた。

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