第16話 これは何?
「それはきっと恋よ!」
「えっ?!!!」
ガッターン
あまりにも美波の言葉に驚いた私は椅子から落ちてしまった。
「ちょっと、びっくりしすぎ!大丈夫?」
「だ、大丈夫…」
「不意に見せられた笑顔に胸がきゅっとなるなんて、恋以外になにがあると言うの?」
相変わらず、自信ありげに言う美波。
「な、ないけど…違うと思うんだけど。」
「藍はまだ恋を知らないからよー」
「美波は知ってるの??」
「もちろん!何年あの人を追いかけていると思っているの?」
「あの人って…アイドルじゃん。」
美波は普通の男に興味はない。イケメンにしか興味がないのだ。
つまり、アイドルなどのような人にしか。
それは、恋といえるのだろうか?
「何か言いました〜?」
「何でもないです!」
「で、でも、瑠依と出逢ってまだ少しだよ?」
「恋に時間は関係ないんです。」
美波が言うと何故か納得してしまう。
「そうなんですか…」
「そういえば、まだ一日一つの質問してるの?」
「してるよ」
「今日思い切って、好きな人聞いてみなよ!」
「え!?無理だよ!」
「無理じゃない!それはやったことのある人だけが言っていい言葉なんです。」
「でも…」
「でも、じゃない!分かった?」
「はい…」
美波はこういうことに関しては本当に強い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます