第1話 出逢い

君と出逢ったのは、べっとりとするような暑さが漂いながらも、綺麗な星空が見える日の夜。


夏の夜は、必ず公園へ空の写真を撮りに来ている。


いつもは、絶対に人が来ることのない公園だが、今日だけは'いつも'とは違った。



ファインダーを覗き、パシャリ、パシャリと何枚もの空を切り取る。


背後から、シャッター音と混じりながら草と靴の擦れる音が聞こえてくる。



'誰か'が近づいてきている。



そう思った時には背後に'誰か'が来ていた。

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