二度目のありがとう

浅葱ヒカリ

ピーポーピーポー


救急車の音が、夜の公園に雨の音と一緒に響き渡っている。


何故か感覚がないはずの私の左手からは、あなたの手の温もりが伝わってくる。



人はいつだって、「もしもこうだったら」と、願う。


しかし、今日みたいな日は、こんな言葉だけでは済ますことができない。


それでも結局は、「もしもこうだったら」と、願い続けている。

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