けちひゆみしにひみした


私は夢の中でぷかりぷかりと浮いている。

私は悲しくなってうおおと叫んだ。

すると押し上げられるように夢から覚める。

覚めても何もなりはしないのに

私は今度は夢の世界が恋しくなる

夢の世界では現実に戻りたくなる

私はそう考えて

中間というものを作った。

現実と夢の間。

どうなったか?

もっと強く寂しく絶望的で、また楽しく歓喜的になった。

私は何も分からなくなって、

そうしまた戻ってくる。

檻のようだ。


それは小さな石のようであり、蝶のようであり、自分にも似た奇怪な生き物だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る