第4話 二子玉川からスタート
朝が開けた。しかし、誰こない。始発時間のはずなのに、誰も来ない。電気系統は、すべて再開された。一時送電が止まったいたようだ。
N「おはよう。」
M「おはよう、薫子ちゃん。寝れた?」
N「えぇ。それより、始発時間なのに誰も来ないっていうものおかしいわね。」
M「もしかすると何かあったかも知れない。慎重に進もう。」
N「えぇ。朝になれば、食べ物も盗めるからね、ちょっと盗んでくるわ。」
M「誰もいないからね、今のうちに食料とか飲料水も頼むよ。」
N「分かったわ。」
南北薫子は、食料と飲料水を取りに行った。10分後。
N「大量にあったわ。せっかくだから、エレベーターで来たわ。」
M「段ボールごと盗むなんてすごいな。」
N「それと、ライフラインは問題なさそうよ。」
M「シャッターは?」
N「鍵がない限り、開くことはできないわ。」
M「まぁいいや。車両さえ使えればいいよ。」
N「そうね。これを使えばどうにか生きられそうだもの。」
M「とにかく、仲間を探そう。」
N「OK。」
二子玉川を朝の7:00に出発し、大井町線経由で大岡山に到着した。
N「あれは!」
M「泰さん!!」
紫のスーツで駅の到着を待っていたのは、半蔵門泰先生であった。
M「泰さん、無事だったんだね。」
Z「はい、三田さんと一緒でしたから。」
泰の隣は都営地下鉄の運転士、三田和夫。彼は、下の名前がついている。
I「いよっ、良くここまで来れたじゃねぇか。助かったぜ。」
M「二人とも、無事でよかったよ。」
N「あと9人の安否が分からないわね。」
I「あと9人は、確か武蔵小杉にいたよな。」
Z「えぇ。西武池袋さんの車両が壊れてしまい走行ができないとの、連絡がありました。」
M「了解、武蔵小杉へ急ごう!!」
丸ノ内豊先生は、三田と泰を乗せ、武蔵小杉まで急いで向かわせた。
F「あれは、泰さんの車両!!」
Y「生きていたんだよ、4人とも。」
M「みんな、大丈夫かい?」
S「もう、死ぬかと思ったよ。」
I「話は、車内で聞く。とにかく全員乗れ。」
武蔵小杉で全員集合となり、話が始まった。
M「びっくりしたよ、まさか神保町でシャッターが閉まっているなんて。」
N「あたしなんか、幽霊出て来たわ。首なしの幽霊よ。」
F「あたし達は、武蔵小杉で戦っていたわ。」
I「戦っていた?」
DT「この付近は、ゾンビが出くわしている。」
TY「それにこの場所は危険すぎるのだ。」
M「危険って?」
I「ゾンビのことだよ。」
M「遠くの場所へ逃げないとダメだね。」
TJ「でも、どうやって逃げるの?」
I「JRの方で車両が一本だけあったはずだぜ。」
M「横浜へ行こう!!」
I「豊、いつも助かってもらっているし泰と交代してもいいんじゃねぇか?」
M「そうなんだよ、腕がもうパンパンだよぉ。」
Z「三田さん、横浜で乗り換えてどこまで行くんですか?」
I「俺の実家、兵庫県三田市まで行くぜ。」
全員「兵庫県・・・・」
三田は、全員を乗せ三田(さんだ)駅まで向かった。
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