第4話  謎の転校生

転校生がやってきた。

例のガクレランを着た男だ。

教師がツラツラと名前を書き上げていく。

源池マサヨシ、コイツの名前だろう。


「ゲンチ マサヨシというもんだ。これからよろしく頼むぞ:」



パチパチパチ。


おざなりな拍手。

皆んな校門での出来事を既に知っていた。

なんとなく妙な雰囲気になるのも無理無い話だった、。



なぜだろう。

マサヨシを見ていると、不思議な気持ちになる。

懐かしいような、前から知っているような。

こんな知り合いは居ないはずなのに。

ついつい目で追ってしまう。


教科書がまだないからか、隣のやつに見せてもらたtりしている。

休み時間は風委員に絡まれた。

体育はみんなと違うジャージを着て受けていた。

生徒指導部の教師がまた吹っ飛び、全裸になった。


昼休みはどこかに消えた。

教室でご飯を食べない派らしい。

昼休み中に外から大きな物音がした。

そっちに目を向けると、生徒指導部の教師がやはり全裸になって壁にめり込んでいた。


午後の授業も終えて、部活に入っていないマサヨシは早々に帰る支度を始めた。

見失いそうになりつつも、なんとか背中を捕まえた。

すると、道を塞ぐように風紀委員の3姉妹が現れた。


「お前らもしつこいな、今日はもうこの辺で勘弁してくれよ」

「そうはいきません! 数々の狼藉を見逃す私たちではありませんわ」

「狼藉ったって、ただ会話をしてアラを指摘しただけなんだが」

「お黙りなさい! この学園で私たちに、生徒指導部に逆らって生きていけない事を思い知りなさい!」


そういって3人は朝と同じフォーメーションになった。

あれは既に破れている、結果は火を見るおり明らかだった。

いや、違う。

米が……油を含んでいる。

香ばしいこの香り、チャーハンか!


「ウフフフ、とうとう私たちを本気にさせましたわね。グレイトフル・チャ・ハーンを食らいなさい!」

「今度は無洗米じゃあないわよ、さっきと同じ手が通じるとは思わないことね!」

「へえ、やるじゃん。つうことはキレイに洗剤で洗ってくれたのか?」

「もっちろん、舶来品のありきたりのものじゃない、バカ高い洗剤で消毒済みよ」

「米を洗うってそうじゃねえからな」

「キャァアアアア!」


3人が一斉に吹っ飛んだ。

朝とは比較にならない威力だ、手加減をやめたおだろうか。


「おい、今度こそチャンスだぞ。風紀委員のエロシーンが見れるぞ!」

「ああ、お願いします、どうかパンツだけでも、むしろパンツ見せてください!」

「jど素人が! 胸元に切れ目が至高にきまってるだろ!」


なんだろう、風紀委員は敵みたいなもんだが、今は道場している。

つうかこいつらぶっ飛ばしていいか?



「ころ……いや、やめておくか」

「物騒なひとりごとだな、黒羽。オレに用があんのか?」

「い、いや。なんでもないが」

「今日1日ずっと見てたろ? まさか恋なんていわねえよな?」

「ああ、全く。全然好みじゃない」

「ハッキリ言われるとキツイもんだがな」


照れたように顔をかくマサヨシ。

……そうだ、おい。思い出した!

こいつは小さい頃に知った仲だ。


「お前はm、昔に会ってるな?」

「思い出したようだな。施設の外は楽しいか?」

「……さあ」

「お前は運良く抜け出せたよな。オレはしおおあい、ゴホン! 失敗して逆おどりして二度と外に出して貰えなかったぞ」

「そんあお前が良くここに通えてるな」

「そうだ、交換条件付きで出歩けてる」

「条件?」


胸騒ぎが確信へとあ変わる。

マサヨシが何かを諦めたような、悲しい笑顔を向けてくる。


「黒羽ショーコ、お前を施設に連れ戻すことが条件だ」

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