第2話  家庭の事情

全く白銀にも困ったものだ。

教室はあいつの放ったギャラクシアン・パトリオット・クレイジースターのせいで教室がアンパンだらけになってしまった。

白金はアンパンを武器に戦うという変なやつだ。

よりによってそれを選ぶとは、経緯を聞いてみたいところだ。

生まれてこのかた、いや一族の全てがクロサッサンで戦い続けた我らからすると想像もできない。

この輝かしい光沢や、流線型のフォルムに香ばしいこの匂いがわからんとは・・・、きっとあいつとは永遠に理解し合うことはできないだろう。


授業を受けていると机んいアンパンが突き刺さった。

俗に言うパンレターが。

そこにはこのように書かれていた。

「放課後、屋上にてなつ、逃げんなよ。」


白銀はいつもこうだ、執拗というかなんというか、ちいどこうと決めたら決して諦めようとしない。


その手紙を読み終えゴミ箱にしまい、もとい投げ入れ、放課後をむかえた。

当然のように帰宅した。

あいつかうつまで諦めないし。


家で漫画を読みながらまったり過ごしていると、白金の家がら電話がかかってくる。

白金の母からだ。

それをウチはやはり母がとり、今日の出来事を皮切りにこと一時間話し込む。


うちの杏ががごめんなさいねぇ〜〜

いえいえうちの子もぶっきらぼうでーーもっと女の子らしくうぃて欲しいのだけどねえ==。


そんな飽きもしない会話をきっかけに最終的にはよくわからない愚痴で終わる。



ここまで中が良いのもそのはず、白ゲネ家と黒羽家は昔からの付き合いがある。

付き合いというかお隣あまであり、電話邪悪直接話せばいいのにと思ったり。


そうして一日が過ぎていく。

また明日も杏にからまれるかと思うと気が重くなる。

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