ひよこを飼うときはよく考えて

 大阪に住んでいる私の二十代の姪は、祭りの縁日のひよこ釣りで、可愛さに目がくらみ、二匹ゲットしてきたそうです。(一回三百円)

名前を「黄助」と「赤丸」と名づけて、育て始めたのはいいけれど、ひよこはあっという間に鶏になっちゃうんですよねぇ(笑)

 案の定、姪はひよこが可愛い間だけ世話をしていましたが、成鳥になって可愛くなくなった ら、餌やりなどの世話は母親のC子さんに任せっぱなし。

 鶏は三歩歩くと忘れてしまうといいますが、毎日世話をしてくれるC子さんだけになつくので、C子さんはすっかり情が移ってしまい、鶏肉料理が一切食べられなくなったそうです。

 赤丸は三ヶ月で亡くなりましたが、黄助はもう6年も生きていて、玄関の間をわがもの顔に闊歩し、C子さん以外の家族は、自分のテリトリーへの侵入者として攻撃します。

 旦那さんや長男を見ると、足をつつきにくるので、男共は玄関を通るときはカバンなどで黄助の攻撃を防御するはめに(笑) 

「こんな鳥捨てちまぇ!」とか「鍋の具にしてしまえ!」とか言わない優しい男性陣なのです。

 攻撃的な犬なら「番犬」になりますが、鳥の場合は「番長・・・じゃ くて番鳥」というんでしょうか?

 私も家の中に番鳥としてダチョウでも飼ったら、変わったペットとして評判になるだろうなと想像してみました。

セールスマンが来てドアを開けて、ダチョウがにらんでいたらたまげるだろうな 笑  でも家内だけになついて、私をつつきに来たら嫌だな。

トイレに行くにも、ダチョウに見つからないようにドキドキ・・・あかん! 毎日がスリリングすぎる! 

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