第5話
高校2年生は、1番楽しいって先輩に教えてもらった。
文化祭、体育祭、修学旅行。全てに全力を注げるのが高校2年生。勉強だってやろうと思えばいくらでも時間がある。とにかく高2は自由らしい。
春、新しいクラスになって私はそわそわしていた。なんて言ったって、ずっと好きな西原くんと同じだから。でも、話すことなんてほとんどなかった。
私は今のクラスで1番仲がいいあかりちゃんと親友で、隣の笹原くんのクラスのゆきちゃんと常に一緒だった。お昼ご飯を食べる時にはいつもゆきちゃんのクラスに行ってたから必然的にほぼ毎日笹原くんと顔を合わせていた。たまに、塾のお誘いを受けるくらいで他の話は特にしなかった。
夏らしさを感じる6月下旬。私たちは、期末テストを控えていた。指定された問題が範囲の物理は、力学分野が範囲だった。私は、物理が特別好きで物理を選んだわけでもなく、ただ生物は暗記ばかりと聞いて逃げただけだった。そして、何と言っても私の好きな西原くんも物理選択だったから…。なんて、訳のわからない理由で物理を選んだ。
テスト2日目の放課後、3日目にある物理のテスト勉強をしていた。そこに、笹原くんが現れた。
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