第4話終わりなき跡
あの後私達は口数も少なく、家へとそれぞれ帰った。掴まれた跡を隠すため私は靴下を駅で買った。家に帰ってから、自分の脚を観て改めて恐怖を感じ早く朝が来ることを願いベッドへ入った。
翌日、1人が嫌だった私は昨日遊んだ友達へ連絡とった。皆1人は嫌だったのであろう…全員遊ぶ事に同意し地元の駅で待ち合わせする事に。
着替えて家を出て階段を降りていると、足を滑らせ尻餅をつきそのまま下まで落ちていった。立ち上がろうとするも、片方挫いたようで痛みがはしった。
私は少し足をひきずりながらも、駅へと向かう。そこには、昨日同じように足を掴まれた彼女は来ていなかった。
「あ、何もなかったんだ?大丈夫だった?」
「ほんとそれ!マジあの連絡来た時は焦ったけど、無事でよかった。」
「え?なんかあったの?」
そう聞く私に友達は、内緒話するような声で囁く。
「こっちに向かおうとしたらね、なんかすっごい勢いで転んだらしくて脚骨折…しかも骨折したのが足首だったらしくて…昨日の今日じゃん?もしかしてって…」
私は一気に寒気がした。来る時私は骨折はしてないが、足首を挫いていたからだ。私は友達にそれを伝えた。
「え、やばくない?私達何もないけどさ…あの時のグループの子達腕掴まれた子もいたし、頭触られた子もいたでしょ?」
「これだけで終わるの?」
「分からない…」
恐怖心と心配から私は彼女が入院した場所に行こうと提案し、2人は賛成してくれた。そして彼女の病室へ行くと、彼女は私を見て
「無事だったんだ!」
と心配してたのか声をかけてくれた。その後私達に、こんな話をしてくれた…
「実はね、昨日帰ってから気になって調べたんだよね…あの森の事。昼間は何も無いみたいなんだけど、夕方から色んな噂があってね…それの中に足首を握られた跡がついた人居たの。でも、その人何も無かったって書いてた。だけど、もしこれがあの声の主だとしたら…もしかしたら、なんかあったんじゃないかなって」
私はその話を聞きながら窓に映る、昨日見た女の子の姿が気になっていた。その窓に映る女の子の口が
「君の一部を下さい…」
と動いたような気がした。
完
第5話から、その後どうなったのか私の知ってる範囲で書きたいと思います!
お話はここまでです!続きが気になる方はそのまま第5話へ!
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