第3話 真澄の研究
「ひぃぃぃぃぃ、うぐ、ぅあぁぁぁ!!」
真澄はマチオの胸への爪によるフェザータッチ攻撃を続けた。山のようにボコボコしてパンパンに張ったそのイヤらしい大胸筋に沿って、10本の爪をツツーと縦横無尽に這わた。マチオの体は汗でテカテカに黒光りして、より一層イヤらしくて淫靡な体になっていった。
「ふふふ、今までの実験台の使えないプチマッチョと違い、桁外れに感度がよくエロいわね、マチオ君…」
プチマッチョといっても、ボディビルやフィジークの大会でそれなりの結果を出しているゴリマッチョばかりだが、それらが『プチ』と思えるほどにマチオの体の発達度合いは素晴らしかった。
「さすがね、マチオ君…データは間違いでなかったわ」
真澄は一旦、マチオから手を離した。
その攻撃は3分位だったであろうか…ただ、マチオにはそれが一時間にも二時間にも感じた。今でマチオが信じてきた世界が崩壊する程、真澄の攻撃は異次元のものであった。
「どうだったかな?私の愛情のこもった攻撃は」ニコリ
医学部出身の真澄は、男女の性感度に関する独自研究を行っており、独自の指標を用いてマッチョ虐めを行ってきた。
まず『感度係数』。これは所謂性感度の度合い示す係数で、異性よりの直接又は間接的な『刺激力』に対する快感度合い(脳内麻薬物質の分泌量に相関関係あり)を導き出す係数である。
1を標準(一般人の平均)として数値化されており、例えば感度係数が1.5とすれば、通常より50%感度が良いということだ。
そして、次の式が成り立つ。
感度係数(本人側要因) × 刺激力(相手側要因) = 性快感度
また『性快感量』とは、快感の蓄積量を表し、
性快感度 × 時間t分 = 性快感量
次に『性快感許容量』は、名前のとおり性快感量の限界許容量である。人間の脳は、脳内麻薬物質が人体に悪影響を与えるぐらいまで分泌されると、失神という防御反応が起こる。その失神が起こる性快感量が、性快感許容量である。100を標準(一般人の平均)とした数値で表される。
即ち、平均の一般人に関して次の式が成り立つ。
感度係数 1 x 刺激力 100 × 刺激時間1分 = 性快感許容量 100
この事からわかるように、『刺激力』とは、 平均の一般人を1分で気絶させる刺激を100とした相対数で表される。これはあくまでも異性の人からの直接(接触によるもの、及びオーラ、気)、又は間接的(道具の使用等)な刺激であって、例えば衣服が擦れたときや風などの刺激は対象とならない。
因みに、どの部位を刺激するかは相手側の要因になるため、刺激力に反映される。
部位による感度の差はほぼ一定であることが真澄の研究でわかっており、快感係数に比例するからである。
「貴方の体は、既に入会時の身体チェックで調査済みよ……」
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