　人の悩みの多くは人間関係にあると思う。前に述べた通り、私たちの社会には多様性があり、生きていく上で他人と自分を比べ、悩まなければならないことがあり、時には人間関係を絶ち切り、一人で過ごしたくなることがある。答えとしてもそれが一番明快なのだが、それが私たちにできるかと言えば無理である。なぜなら、この世界には多様性があり、他人と自分を比べ、悩まざるを得ないからだ。「ああ、一人になってしまった」「寂しい」「みんなは楽しそうだな」と、けがをして保健室から校庭ではしゃぐ友達を見るような状態を貫くことは、本当につらいし、苦しいことだと思う。

　ある感情を目指し、ある感情に苦しめられる人間は、本当に不幸な生き物ではないだろうか。

でも人間になってしまった以上、それに向き合っていく必要がある。一人になることはつまりさじを投げることだ。もっと強く生きようと決心し、もう一度その友達と関わってみるのだ。今まで通りで。人間だれでも理性を持っている。いつか君を苦しめることに飽きを感じ、きっと前までのような生活に戻ることができるだろう。

でもどうにも理性がなさすぎる人も中にはいる。そんな時は、他の友達と関係を持てば良い。苦手な人と仲の良い人たちも、本当はそう写っているだけで、ずっと縁を断ちたいと思っているはずだ。いずれは君の元へやってきて、孤独な気持ちは晴れるはずだ。