感覚
人間の持っている感覚というものは、今の社会で必要なスキルの集大成であると言える。言い換えれば感覚にしたがっている以上、それ以上の進歩はないということだ。つまり、今の自分を変えたいならとりあえず感覚に従った生き方をやめる必要があるだろう。
しかし感覚に逆らうということは、言い換えれば我が道を一人で歩むということだし、それまでと比べて寂しい人生になりかねないということだ。だから人は恐れ、ためらい、いつまでたっても変わることが出来ないのだ。
怖い、寂しい。そんな人間の抱く感情は、人の変わるチャンスに邪魔をする。では、感情を取り除いてしまえば、人間は変わりやすくなるのだろうか。答えはノー。感情を取り除くということは、自らの目的までを取り除くことになるからだ。人は変わりたいと思った時、何を目的としているかというと、おそらく自己満足のためだ。聞こえが悪いかもしれないが、自分がどんな気持ちでいたいのか、なにか物事を達成するにあたって自分がどう感じたいのか。そんな理想の感情を抱くために、人は変わろうと思う。だから感情を無にして物事を達成したところで、肝心な目標がなければそれは目的が達成されていないことになる。
結局人が変わるためには勇気を出すしかないのだ。変わりたい自分が持っていることすべてが変わるためには必要で、自分の所有物を捨てるという手段は存在しないのだ。これがあるから変われない。だからそれを捨てる、のではなく、その対策を考えることが大切なのだ。
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