深く考えない力
生きているとどうしても考えたくないことが出てくる。しかし人間はどうしようもないもので、逆に深く考え続け、ずっと自分を追い詰める習性があるように思う。
例えば私の場合、いつもと調子が違うな、もしかしたら病気かもしれない。そう感じてインターネットでその症状に近い原因を探す。ほとんどが軽い病気だったりするのだが、中には本当に重い病気の名前が書かれていたりする。私はなぜかその病名を検索し、どんどんことの重大さをひどくしてしまう。
こんな時、私はとりあえず寝て、自分の感覚をリセットしようとする。そんな風に、なにか考えすぎてしまった時は、まずそれを他の事に熱中して忘れようとすることが大事だと思う。しかしどうしても頭から離れないことがあったりする。そんなことにならないためには、予め深く考えないことが大事だと思う。そして、そのためには、たくさんしゃべることが効果的だと思う。どこか安心するというか、やはり静かだと自分がどん底に立たされているような気がして苦しいからだ。実際友達と話しているときは大して不思議に思わなかったことが、家に帰ってみると深刻に思えてきたりするのと同じだ。他の人に相談してみると気が楽になるというのも、自分にしゃべる機会が与えられるからだと思う。
最近はメールやLINEなどが利用できて非常に便利なのだが、そこで、面と向かって話すのとメールで会話をすることの違いというのが言われるようになった。主に変換ミスや表情がお互いうかがえないことなどが挙がるわけだが、僕はもっと簡単で大切な違いがあると思う。それは、しゃべるかしゃべらないかである。黙ってメールに書き込む内容には、しゃべって自分の耳に聞かせなければ気付かないくらいひどいことを書いている場合がある。メールの場合表情が見えないから、冗談でも相手に誤解を与えてしまう可能性がある。そこで、メールを送信する前に一度発音して確認する必要があるのだ。読み返すなんて程度では駄目だ。ちゃんと面と向かって話している様子に似た状況を作る必要があるのだ。そういう点では、音声で文字入力が出来るような機能は有効なのかもしれない。変換ミスさえ気を付ければ。
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