武道のように
中学校に通う私は「武道」という科目で剣道か柔道か選択を狭まれ今は柔道を頑張っている。武道はなんのためにするのか。確かに、柔道なら自分の身を守るためかもしれないし、剣道でも同じことが言えるだろう。しかし本当の目的は、精神面の強化だと柔道の先生は最初の授業で言っていた。精神面の強化と私が勝手に言い換えてしまったから伝わりにくいのかもしれないが、つまり「心を磨く」ということだ。受け身、投げ技などの体の運動を通して心を磨く授業が武道だそうだ。
将棋にも同じことが言える。将棋には必ず勝ち負けがあってどちらかが絶対負けるゲームである。今まで私が何回将棋で負かされてきたか、苦しめられてきたか。そんな「悔しい」という気持ちから、私は将棋の本を読みあさり、将棋会館に通って多くの人としのぎを削った。おかげさまで今私の本棚は将棋の本でいっぱいだし、財布の中には将棋会館のサービス券がたんまりある。そしてなにより私は強くなった。心を磨けることは武道だけじゃないと思う。おそらく人が持つ趣味のすべてが心を磨き成長できるチャンスだと思う。何も考えずただ楽しさを追求していくことは、成長だと思う。
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