一神教と多神教
前回の話と被りますけど、今回は一神教と多神教について考えていた事を書いてみます。全て私の個人的な感想なので、内容は薄っぺらいです、ごめんなさい。
事実誤認とかあるかも知れませんので、おかしい箇所があったらコメントで指摘を願いしますね。
さて、一神教と多神教。私は日本人ですので、一神教の歪さについ気が向いてしまいます。一番の歪さは母親不在と言う事ですね。何故『天の父』なのか。母はいないのか。天が父なら、地が母になるはずですよね。大地母神。父と母が揃って子供は産まれるのです。いるはずの母親はどこに行った?
日本神話でも最初の神様は一柱ですけど、性別はありません。性別が発生した時点で男女ペアの神様になります。これが自然でしょう。
父だけで子供を産み出すと言うと、日本神話では伊弉諾命が一柱で様々な神を生み出すと言うシーンとリンクします。とは言え、このシーンは伊邪那美命が黄泉の世界の神様になったからって言う役割分担の意味でもあるのですが。
もしかしたら、これは日本に渡ってきた一神教の人が神話をいじった結果なのかも知れません。日本神話も時代を経てどんどん手を加えられてきているみたいですし。
ユダヤ教も最初は多神教だったと言う話もありますよね。聖書の記述にもそれらしき描写がまだ残っています。つまりは、必要性に迫られて多神教の要素が消されていった。その理由については戦争をするためだったと言う説もあります。
多神教のままだと戦争が出来ないので、一神教にして戦う理由を作ったとか何とか。それがもし事実なら宗教ってなんなの? 民衆を従わせる道具なの?
話を戻しますと、一神教と多神教はその性質がかなり正反対なのですよね。不思議。まず、一神教には女神がいません。唯一神が男性神なので当然ですね。なのでむっちゃ男尊女卑な仕組みになっています。アダムの骨からイブを作るくらいですし。
後、一神教は洗礼と言う契約をして信者になりますよね。多神教にそれはあるかしら? 信じるも信じないも自由で、止めたらからって罰はないのが多神教のイメージです。まぁ縛りの強い宗教は色々あるって話も聞いた事がありますが(汗)。
そして原罪の存在。人は生まれながらに罪の子と言うのが一神教的な考え方で、労働もその罪のせいだとか、人は罪滅ぼしのために苦難を受け入れなければならないと解きます。いやこれキツイっしょ。
日本の場合の労働は廻りを楽にする、傍を楽にするで働くだと聞いた事があります。正式認定された語源でなかったとしても、いい話ですよね。多神教に原罪と言う考えはないです。
で、これは西洋的考えの話で直接宗教とリンクしないかもですが、白黒ハッキリつけるとか、自己主張が強いとか、何でもハッキリ主張するとか……。日本人の基本的な性質と正反対な部分も多い訳ですよ。いい悪いじゃないですけどね。
それと、決定的なのは医療の考え。悪い部分は切除する西洋医学と、体のバランスを整える事を重視する東洋医学。病は生活習慣の積み重ねで起こるものなので、どちらも大切なのですよね。
男性原理の時代は終わり、女性原理の時代が来る。それは多神教世界の復権なのかも知れません。今はみずがめ座の時代だとか風の時代だとか言われていますよね。文化の中心軸が移動すると言う話もあります。
それらの影響が出てくるのはまだ先の話ですけど、時代は容赦なく移り変わっていく事でしょう。歴史の転換点に起きる様々な混乱が日本にも影響を与えています。
キリスト教の宣教師が布教しても、結果的に浸透しなかった日本。様々な民族を優しく受け入れてきた日本。実は大昔から多民族が共存していたのがこの国なのですよね。その名残が血液型の分布にも現れています。血液型占いが成立するのはいい感じに血液型が分かれているから。それは日本に様々な地域の人が集まったと言う証拠です。そうして、多くの民族が集まって平和に暮らせていたのも多神教文化だったからなのではないでしょうか。
過去にはゴタゴタもありましたけど、戦いの後はうまく折り合いをつけてこられた。神仏習合なんて事も一神教思想ではあり得なかった事。
軍事力による緊張感によるにらみ合いの平和が今の世界です。それを本当の安心に出来るヒントが多神教的な思想のような気がしています。綺麗事かも知れませんけど。
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