火水伝ゑ文

 皆さんは火水伝文を御存知でしょうか? 俗に言う日月神示関連神示です。元々デザイナーだった我空徳生さんにメッセージが降りて、その降ろした存在からの指示で簡単な本にして販売されたものが『みつつたえふみ』。この時に特定の冊数が売れなかったので、一般販売をしない事になったと言う経緯がありました。

 それから30年以上経って、名前を『みつつたふみ』に変えて本書が突然一般販売されました。出版社は『岩戸開き』のナチュラルスピリット。お値段は2300円(税別)です。


 伝文は原書が販売済みですので、その内容は既にネットに上がってしまっているのですよね。このネット流出版と販売された本書の内容は一緒です。なので、流出版を熟読して内容が頭に入っている人は本書は買わなくていいかも知れません。

 とは言え、私もまだ最初の方しか目を通せていない(※執筆時)ので、最後まで読むと違っている部分もあるのかも知れません。どうなのかしら?


 この本、特殊なスタイルで作られています。まず、サイズがA5変。横幅が普通の本の半分程度です。縦長長方形なので正直読み辛いです。一体どうしてこの形式になったのか……。お告げなんでしょうかねえ?

 もうひとつの特徴は、目次がありません。表紙を開いたらいきなり本文です。これには参りましたね。普通の本って前書きと目次があるじゃないですか。そのどちらもないんですから。一体どうして……。やっぱりお告げかしら?


 伝ゑ文は本書の意義を『日月は経綸の計画書じゃ。火水は経綸のワケじゃ』と定義しています。降ろした存在は国常立大神様。だから同じ流れなのだと――。

 個人的に言えばかなり系統は違う気がします。まだ大日月地神示の方が近いかなと。最後まで読めば印象も変わるかもですが。


 実際、内容はとても難しいです。火水伝文自体の内容は解説本を持っているので把握は出来ているのですけど、本文を改めて読むとちんぷんかんぷん。まぁ私の知性が低いと言うのもありますけどね。

 それもあって、同系列のものだとは思えないなと感じてしまいます。個人の感想ですけど。分かる人、必要な人向けに書かれているのでしょうね。


 著者の我空徳生氏は、かつて『伝文の内容はフジの年までに実現出来ればいい』と言っていたのだそうです。フジの年と言うのは22フジの年と言う事で、2022年。

 この時代を過ぎてまだ大きな変化もなかったので、一般販売が許されたのかなと想像してしまうのですよね。実際はどう言う経緯があったのか分かりませんけど。


 本書は日月神示や大日月地神示ですら内容が難しいと思う人には向いていません。両書を余裕で読みこなせる人でも難しいと思います。内容は今までの考え方を変えるようにと促しているものですね。

 興味のある方は是非手に取って欲しいと思います。真偽については、読んだ人それぞれの判断にお任せします。

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