日月神示だけが有名なのは何故なのだろう?

 さて、スピ関係で言うと、今(※執筆時)は前回紹介した神示をボチボチと読み進めております。まずは暁神示を読んでおりますね。これが中々興味深い感じなんですよ。一通り読んで自分の中である程度消化出来たら紹介したいと思います。自分、浅いので軽い紹介が精一杯ですけどね。


 でですね、今回は前回の続きです。私が何故『神示』で検索したのか、その動機を書いていませんでしたね。それは、何故日月神示だけがここまで有名になったのだろう? と言う疑問なんですな。それを探るための『神示』検索だった訳です。

 日月神示をここまで有名にした功労者は当然中矢伸一氏です。異論を挟む人はいないでしょう。研究が極まって完訳日月神示と言う本を出すくらいの人ですからね。神典研究家の名は伊達じゃあありません。私も中矢氏の本で初めて日月神示を知ったのですから。


 ちなみに、日月神示関連本を最初に出したのは彼ではありません。その前にも出ていました。その本『太神の布告』もそれなりの影響力はありました。この本は日月神示の中から一部を抜粋したもので、解説みたいなものはないんですけどね。

 中矢氏の文才があったとは言え、売れなきゃ世に埋もれていた事でしょう。売れたと言う事は、日月神示に人々を魅了する力があったと言う事です。


 日月神示と言えば、多くの人はその予言の内容に興味を持ったのではないかと思います。予言と言えばノストラダムスですが、中矢氏が初めて日月神示に言及したのがノストラダムス研究本のあとがきだったのですね。そして、彼が最初に本を出した時期も1990年代と言う終末予言が一番アツかった時代。

 つまり終末予言ブームが日月神示をブームにしたんですな。今でも予言本として日月神示を研究している人は多いです。そこだけに注目している人も多いのかも。


 で、他の神示はなぜ有名にならなかったのか。私が最近チェックしている暁神示は1994年の3月に出版されているんですよ。 出版社は日月神示のコスモテンパブリケーションです。なのに無名。関連本も出ていません。注目する人が少なかったのでしょうね。


 書籍での出版はなされていませんけど、日月神示の続編と宣言した火水伝文は1992年に降ろされていて、1冊目の関連本が出たのが1993年です。私は火水伝文の関連本は大体持ってるんじゃないかな。

 そんな私ですらアンテナに引っかからなかったんですよ、暁神示。世に出てもそれだけでは埋まってしまうのだなあ……。その頃ですら、ネットで話題にする人も少なかったんじゃないかな?


 髙橋 千春氏の3冊の書籍も有名ではありません。いや、私の知らないところでは有名なのかもですが……。実際、田舎の本屋のスピコーナーで『神示』と言えば日月神示関連本しか置いていないんですよ。きっと売れるのでしょう。

 日月神示関連本は作られすぎて、一時期は「いや、その解釈はおかしい」みたいな本も出たりしていました。ブームの怖さですよね。色んな人が書いていますから。一体今までに日月神示関連の本は何冊出版されたのやらです。


 そんなに日月神示が好きになったのか、日本人って感じですよ。いやホント。


 日月神示は今も関連本が出版され続けています。紹介のされ方は初めてブームになった頃と変わっていません。予言本と言う側面ばかり注目されているんですね。神示の中で予言は多岐に渡る内容の一部でしかないのに。

 北から攻めてくる、人の数は3分の1になる。半霊半物質の体になる。一厘の仕組みでぐれんとひっくり返る。日月神示の予言と言えば、これらが有名でしょうか。


 スピ界においての日月神示の立ち位置って、宗教に関連しない心理的ハードルの低い日本の神典って所なのでしょうね。日月神示は大本系なので大本関連の書籍もブームになってもおかしくないのですが、それらは大本教の本になるので宗教本が苦手な人には手が出ないのではないでしょうか。

 日月神示もひかり教会ってのが出来たものの、今はないですからね。


 何だかんだ言って、内容に共感する人が多かったから日月神示は今も人気なのだと思います。日月神示系の神典も多いですからね。私が把握していない神示もまだまだあるのではないかと思います。ある書籍で一部だけ触れられていたアメノウズメ神示とか……。読みたいなぁ。

 基準、原点になる作品てのは昔から強いですよね。日月神示はそのポジションなのでしょう。ただ、日月神示が強すぎるのは日本人の気質なのかな……。同調圧力と言うか、一番売れているものがあったら他はなくてもいいや的な。


 日月神示も予言ばかりが注目されているのは淋しく感じます。予言から知った人も、いつかはそれ以外の内容についても知っていって欲しいな。

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