言霊と数霊

 言霊と言う言葉は有名ですよね。日本の古来からある思想のひとつです。言葉には霊が宿ると言うものですが、言葉それ自体に力があると言う事でもあります。似た概念は多分世界中に残っている事でしょう。聖書に記載された世界の始まりですら言葉の重要性が説かれています。


 さて、それでは数霊かずたまと言う概念についてはどうでしょう。この言葉、「かずたま」と打ち込んでも変換されません。言霊は「ことだま」で変換されるのに、です。つまりそれだけ知れ渡っていない概念なのですね。


 数霊とは何か、それはそのまま数字に宿る力の事を言います。近年とくに知られるようになった数秘術もまた数霊思想のひとつと言えるでしょう。これをカバラではゲマトリアと呼びます。数字は物事を確定させます。世界は数字で表現する事が出来ます。数字は比べる事が出来、計算する事が出来ます。極論すれば数字は可視化されたエネルギーとも言えます。


 普通、数霊とは姓名判断のように言葉から数字を導き出し、その数値から様々な事象を読み取るものと言う活用のされ方をします。占い的な使われ方をさせる事も多いのですが、しっかり本質を見極めなければただの気休めで終わる事でしょう。


 さて、この言霊と数霊ですが、古神道においてこの2つは表裏一体の関係にあります。言葉の裏には数字があり、数字からまた言葉も確定されるものだからです。

 神示等ではこの言霊と数霊の関係は数いろはと呼ばれ、言霊の祝詞が「いろは祝詞」であり、数霊の祝詞が「一二三ひふみ祝詞」とされています。


 ちなみに◯◯魂と呼ぶものは他にも音霊や色霊、型霊などがあり、それぞれに細かく定義されています。

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