ホツマツタヱ
正確にはホツマツタヱはヲシテと呼ばれる神代文字で書かれた古史古伝のひとつで57調の長歌体で書かれているのが特徴になります。研究者によれば、記紀の原書であるともされています。同じ文字で書かれた古書に「ミカサフミ」や「フトマニ」と言うのもあります。公には偽書とされていますが、最近は真書だと考える人も増えてきているのだそうです。
ホツマツタヱとは真の中の真の言い伝えと言う意味で、正式の伝記、正式の歴史書と言う意味になるのだとか。この古書も上記と同じく単独のものではなく、各名家に伝わる文書をまとめてひとつの書にまとめたものであるようですね。
ホツマツタヱの内容は記紀の原点と考えられるだけあって、天地開闢から人皇12代(景行天皇)の56年までの歴史と和歌の由来、アワ歌、各種のしきたりの歴史とその意味、大宇宙と人の関係等の哲学、歴代天皇の実名や神社の創建のいわれに、大和言葉の語源についても語られているのだそうです。
記紀との大きな違いは、神代の出来事が天上の出来事ではなく、日本列島上で実在の人物が実在の場所で行った実際の出来事として記述されていると言うところでしょうか。例えば皇室の祖先のアマカミのアマテルカミ(天照大神)は初代アマカミのクニトコタチから数えて8代目に当たるのだとか。
また『ホツマ ツタヱ』で固有の哲学を述べている箇所は、記紀には該当箇所がほとんど無い、いわば漢字文への翻訳過程で翻訳削除されていると言う特徴があるそうです。
さて、先程さらっと出てきたアワ歌ですが、これがどう言うものかと言うと、祈り歌のひとつで、日本語48音をある一定の順序でひとつひとつ発音したものです。
ホツマツタヱによれば、アワ歌は心の乱れを整えるためにイザナギとイザナミによって作られたものなのだそうです。アワ歌を広める事によって人々の言葉、健康、心が整うこととなり、民を安らかに治める事が出来たのだそうです。
当時の古代日本国のリーダーであったアマカミが、毎朝国民の幸せを願って宇宙の中心に祈りを捧げて二拍した後にアワ歌を歌っていたと言われています。神社参拝で行う柏手の二拍は、それが元になっているのだとか。
このアワ歌、ひふみ祝詞、いろは祝詞と並ぶ力のある言葉とされています。霊学的に言えば少し前までその絶大な霊力から唱える事は禁忌とされていたそうなのですが、現在はその禁も解かれ、大いに歌っていい事になったのだそうです。それだけに唱え続ける事によって様々な効果が発揮されるとされています。
現在ではアワ歌を唱和するグループが日本各地に存在しているようです。歌っていると天候に変化が起きたりと様々な奇跡が報告されているのだとか。詳しく知りたい方は「アワ歌」でググって調べてみてくださいね(まるなげ)。
後半はホツマツタヱの紹介というよりアワ歌の紹介となってしまいましたが、数ある古史古伝の中でも多分一番真書に近いこの文献、興味を抱いた方は色々調べてみてもいいかと思います。
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