富士宮下古文献
古史古伝シリーズ第二弾は幻の富士王朝を伝える富士宮下古文献です。これもまた偽書扱いの文書ですね。記紀と内容が違うのに加え、超古代文明についての記述があるのでその扱いも仕方がないのかも知れません。
他の古史古伝と同じく、この富士宮下古文献も明治の初めに突然世に出てきたのですが、そう言う機運があの時代にあったのでしょう。
富士宮下古文献、通称、
その内容は神武天皇が現れるはるか以前の超古代、富士山麓に勃興したとされる「富士高天原王朝」に関する伝承を含み、その中核部分は中国・秦から渡来した徐福が筆録したと伝えられています。
徐福って方は御存知でしょうか? 簡単に言うと不老不死の霊薬を探す事に情熱を燃やした中国の偉い人です。始皇帝の許可を得て彼はその薬を探して旅を続けるのですが、それが日本にあるとの情報を得てやって来たのだとこの古文献では伝えています。探していた霊薬があるとされた蓬莱山とは富士山の事だったのだと。
実際、徐福が日本にやってきたと言う伝説は徐福伝説として日本の各地に残っています。その分布の広さはさながら同じく日本各地に伝説を持つ弘法大師のようです。
大船団で日本にやってきて調査をして回っていたので、各地に伝説が残っていても不自然ではないですね。中には後の世の創作も多かったのだろうとは思われますけれども。
で、徐福は色々あって富士山の麓に辿り着き、そこで現地に残っていた伝説などを集め始めます。それがこの古文献の元となったのだそうです。
元々は神代文字で書かれていたそうで、それを漢字などに翻訳して宮下家が大事に受け継いできたのだとか。
そろそろ内容の話に移りますが、文献には神武天皇以前の歴史や、かつての富士山の噴火の様子などが書かれているのだそうです。
宮下古文献の一番の特徴と言えば、太古の時代に富士山のふもとに霊峰富士への信仰を核とした壮大な王朝が繁栄していたと言うものですね。神話における高天原とはこの王朝の事だったと文献は伝えているんです。
宮下古文献については関係するネット記事などを読むと色々興味深い事も書かれていたりもするのですが、全部を紹介すると超長文になるので割愛します。いやあ、面白いですねぇ、ロマンですねぇ。
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