宗教について

 海外の人からの印象で日本人は無宗教と言われていますよね。宗教はないのに秩序が保たれていて素晴らしいと。

 でもそれ、間違いなんですよね。アイドル用語に例えればDDなだけなんです。いいとこ取り。これはいいけどアレはダメっていうのがあんまりない。

 一神教は私を信じて! 私以外信じちゃダメ! が基本だけど、日本は多神教の風土なので何でもいいところを取り入れるんです。


 基本的に因果応報の考えが常識レベルで浸透してるんで普通の人は悪い事はしないんですね。日本人の場合、エライ神様がそう言ったから、はありません。朝日が東から昇るくらい常識になっているだけの話なんです。


 だから何とか教の教義みたいなのは関係者以外は詳しく知りません。知らなくても問題ないんですね。時代を遡れば日本でもかつて宗教戦争はあった事になっています。織田信長が比叡山を焼き討ちしたりもしました。宗教弾圧と言えば大正、昭和の時代に大本教がかなり大規模に弾圧されました。オウム――はカルトだから別問題ですね。


 モラルがしっかり根付いていれば宗教はなくても大丈夫だと思います。ただ、諸外国は宗教がないとまだまだ治安が悪化しかねないので必要なんですね。必要だから存在ているのでしょう。


 宗教のいいところは真面目に信仰している限りは悪に染まらず、模範的ないい人を目指して生きられるところにあるのではないかと思います。

 悪いところは狂信ですね。自分の信仰こそが正しくてそれ以外を排斥する。

 ただし、世に言う宗教戦争は背後にそれを利用して暗躍する存在が対立を煽ったせいだと思っています。国際情勢とか色々と裏のある話ですからねぇ。


 私の意見はですね。まずひとつの真理があって、各宗派はその教祖的な人物がその真理を自分に理解出来るように翻訳したものだと思うんですよ。太陽を英語ではsun、フランス語ではle soleil、ドイツ語ではSonne、スペイン語ではsol、ポルトガル語ではsolと言う風に。呼び方はそれぞれですがみんな同じものを表していますよね。

 なので本来邪教なんて言うのはないと思っています。科学者の提唱する学説みたいなものなのじゃないかなと。


 何かに熱中する人を信者とか表現しますが、あれも正しいと思いますね。アイドルやアニメのオタクの人が関連商品にお金をつぎ込むのも信仰ですし、スマホゲーに廃課金するのもまた形を変えた信仰のひとつでしょう。


 宗教に関するネット記事に宗教は趣味って言うのがあったのですけど、他の国ではともかく、日本ではそのくらいのゆるい認識でいいと思います。日本には原理主義者はほとんどいませんからね。

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