神様について(※個人の感想です)

 異世界ファンタジーでは神様の存在は必要不可欠ですよね。そのジャンル以外でも神様の出て来る作品はたくさんあります。創作物ではそんな風に簡単にポンポン出てくる神様ですが、実際に神様を信じている人はどれだけいらっしゃるのでしょうか?


 この神様を信じると言う言葉にも私は違和感を感じるのですけどね。信じる信じないって、いるいないの類義語じゃないですよね? 神様を信じていないと言ってもそれは神様がいないとイコールにはならないんです。神様を信じないと言うのは神様に人生を任せられないと言う意味です。言葉の意味からすればそうなります。そう意識する人は少ないと思いますけど。


 無神論者の人のイメージする神様って、神社に祀られている神様だったり、海外の物語からイメージされるキリスト教の神様だったり、ラノベや漫画で物語のスパイスとして都合良く使われる神様だったりするのではないでしょうか? 後は各種神話の神様ですね。人の願いを何らかの代償を払う代わりに叶えてくれる存在です。


 でもこれっておかしくないですか? 陽の光を浴びるのに何か代償が必要ですか?息を吸うのに代償が必要ですか? 夜が漆黒なのは誰かが必死に生贄を捧げているからですか? そうです、神様はいつでもその恵みを与えっぱなしです。見返りを求める神様なんていません。いたとしたらそれは神様を名乗る別のものです。


 神殿に何かを供えるのは本来は感謝を形にしたもので、その供物を納める代わりに願いを叶えてもらう為のものではありません。それでは神様を小間使いにしているようなものです。


 有名な言葉に『神は死んだ』ってありますよね。あの言葉も深い思索の末に辿り着いた結論のひとつだとは思うのですが、単純に神様は死んだんだなと言葉通りに捉えている人もいるのではないでしょうか?

 

 神様なんていないと言う人がそう言う根拠のひとつに、世の中には不幸が溢れていると言うのがあります。確かに不幸はいついかなる時に突然襲ってくるか分かりません。それを救う神様は勿論存在しません。飽くまでも人の不幸は人が対処するべき問題です。

 カルマの法則を考えればどんな不幸もその種が自分にあるからやってくるものであり、どこにも理不尽はないんです。そうする事でバランスが取れているんです。


 神様とは何か、全知全能で万物全てを作り、それらを見守る存在。こう認識している人が多いかと思います。一神教で契約で繋がる宗派はそう言う考えが主流なのではないでしょうか。見守っているからこそ良い行いをした人は報われ、悪い行いをした人は罰せられるはずだと、そう思えるんですね。


 私の認識は違います。神様とはこの世界そのものであり、この世界をこの世界たらしめている仕組みの事だと認識しています。この考えの根底にあるのは神道・古神道の考え方ですね。親神と言う思想です。つまりどういう事かと言うと神様は神様の外に世界を作ったのではなく、神様の中に世界を作ったんです。


 なので神様は親であり、その中にいる私達はすべからく子供なのです。最初から繋がっているんです。なので信じる信じないにかかわらずみんな神様の子供です。人も動物も植物も鉱物も世界を構成するものは全て神様の現れのひとつです。


 人に例えると人が神様で、体内細胞のひとつが人間と言う事になるでしょうか。なので神様が死ぬと私達も死にます。人は体内細胞のひとつひとつには構っていられませんよね。その代わり体の環境を良くする努力はします。それがこの世界を維持している循環の仕組みなんです。


 ちなみに神社に祀られてるのは人霊であり、神様そのものではないそうです。彼らは遠く遡れば有力者の祖霊です。人霊だからこそ人を助けようと動く事もあるのです。人は死ぬと祀られる、そう言う宗教観があるからこそ、この国は八百万の神の住まう地となったのでしょうね。


 そんな訳で神様は多神ですが、元を辿れば一神ですし、世界の全てが神様の表れと言う事で汎神でもあります。一神即多神即汎神が神様の正体です。

 何が言いたいかと言うと、この世界全てをひっくるめて神様と言う事なのです。私はこの考え方が好きで納得しています。


 大体、神様と契約するっておかしくないですか? 選べるって事ですよ? 産まれた時は繋がっていない事になりますよ? そう言う教えより、親と子と言う絆で最初から繋がっているって方がいいじゃないですか、暖かくて。


 全てが神様の表れと言う考えがあるから他を排斥しない風土が出上がったんです。クリスマスを祝ってお盆にお墓参りして新年には神社に初詣をする。これはとても素晴らしい事ではないかと思います。決して節操がない訳じゃないんです。


 神仏習合なんて考え方が出来たのも日本ならではなのではないでしょうか。それぞれの教えの神様が共存出来る国、そう言う国がひとつくらいあっていいと私は思います。


 とまあ、それが私の思う神様のイメージですね。まだまだ大事な事がちゃんと書けていない気がしますし、この認識は宗教学的な意味で間違っている部分もあるかと思います。

 更に言いたい事を言いたい順に書いていったので文章構成も酷く、真意が上手く伝わっていない気もします。分かり辛くてごめんなさい。


 後、神様と言っても決して万能ではないのだとか。時の流れには逆らえないそうですし。完璧ではないから常に完璧を目指し成長していけるのだそうです。

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