第6話 身の程知らず!

ピピピピピピ!ピピピピピピ!


「…うるさい…あと5分…」


ピピピピピピ!ピピピピピピ!


「…は!やべぇ!遅刻する!」



急いで階段を降り学校に行く準備をした。


「あんたたまには早起きしなさいよ。早起きは三文の得って言うでしょ?」


「?何言ってんだ母さん。昨日俺めちゃくちゃ早かったろ?」

ドヤ顔だった。


「は?あんたが早起きしたことなんて修学旅行の時くらいじゃないの?早く行きなさい!」


「えぇ…?」

おかしいな、たしかに昨日は早かったはずなのに…とりあえず急いで行かないと…あ


「美香は?一人で行ったのか?」

「いつも通りもう学校行ったわよ!寝ぼけてないでさっさと行く!」

「うーい」


まぁ昨日が変だっただけだしな。気にすることじゃないか。

「いってきまーす」



〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~

ガラガラガラ

「あぶねー遅刻はまぬがれた。」

教室のドアを開けたら皆各々友達と喋っており、

俺に「おはよー」と言ってくる人は誰もいなかった。


ただ、席に座った途端近くのモテナイ組何人かに挨拶された。いつも通りに


(おかしいな、昨日はあんなに皆俺に挨拶してきたのに…お、天霧さん…いや恵だ!)


「恵!おはよう!結局早起きできたのは昨日だけだったよハハハ!」



「……え?わたし?何いきなり…しかも恵って…ちょっと…いきなり仲良くもないのに馴れ馴れしくするのは…困る…かな。」スタタタ



天霧さんは早歩きで去って行った。



(恵…そんなに恥ずかしがらなくても…)

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