第5話 モテ期到来!
(おかしい…天霧さんは何考えてるんだ。
彼女に告白してから彼女の態度は冷たかったはずなのに。妹が横にいたから八方美人で仕方なくか?
考えても仕方ない、様子見だ。)
天霧恵「海斗くん、今日は登校早いね!いつも遅いから今日は休みなんじゃないかって心配してるよ~」
海斗「…う、うん。たまには早起きもいいかなってね。天霧さんはいつもこんなに早いの?」
天霧恵「え~なんで苗字にさん付け?妹さんの前だからって恥ずかしがらずに、いつも通り恵って呼んでよ~!」
(は?俺が天霧さんを呼び捨て?したことも無いし、そもそも家族以外の女を苗字+さん付け以外で呼んだことは無い!だってそんなに仲いい女子いないもん!
いや、妹にはたまに「さん」付けるけど)
美香「天霧さんとお兄ちゃんってそんなに仲いいんですか!さすがお兄ちゃん!こんな可愛い人と仲いいなんて!」
もう訳がわからないや。考えるのをやめよう。
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やっと一日の授業が終わった。
振り返るとほんとに訳の分からない一日だった。
まず、人気者の天霧さんと一緒に登校してるだけで殺されても文句言えないのに
教室に入った瞬間女子のほとんどがすーっと近づいてきて「海斗くん!おはよう!」って言ってくる。
海斗くんって俺だよな?
ゲシュタルト崩壊しそうだった。
いつもなら誰に何を言われるわけでもなく、すーっと席について
近くのモテない男組に挨拶するくらいだ。
そんなモテない男組はなぜだか俺を尊敬もしくは殺意のあるような目で見てくる。
おいおい、仲間になんて目を向けるんだ。
そんなこんなで疲れる一日だった。
人気者の感覚を味わえたのは良かったが
本当に訳が分からない。何が起きてるんだ。
もしかして夢なのかこれは。
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