【エッセイ集】ポニーライド

コンピューターおじいちゃん

　コンビニのイートインに一人の爺さんがいた。

　平日の昼下がり、キャップのつばを後ろにして被っており、そこから白い髪がはみ出していて白い髭も蓄えているので身なりは若いけどまぁ、おじいちゃんだろうと決めつける。

　爺さんはウェリントン型のサングラスも描けていた。

　昔のラップトップＰＣで作業している風な爺さん。横には何やら資料を10冊ほど積み上げている。

　その風貌と昔のパソコン……気になり過ぎたので、パソコンの画面をチラッと遠くから見たけど、デスクトップなのか全体的に青い画面しか分からなかった。でも、資料の表紙がチラッと見えてた。

　そこには「高エネルギー」なんだかと書かれていた。

　何を研究しているんだ……。

　そういえば爺さんの着ている服は……薄っぺらいけど救命胴衣のようなものーー今の時代の僕にはダウンジャケットって分かるけどーーだった。

　この爺さんは一体どこから来て、どこに行くんだろう……と想像を膨らませながら僕はコンビニを出た。