その26-2 逢いたい奴がいてね

「夜分に失敬、お邪魔でしたかね?」


 相も変わらない張り付けたような笑みを浮かべ、ウエダはツネムラの傍らまで歩み寄るとそう言って一礼する。

 だがいつもと異なり、彼の背後には、フードを目深にかぶった人物が佇んでいるのが見えた。

 羽織っている深緑の外套によりその容貌はわからないが、ウエダより頭一つ分は大きい。

 誰だこいつは?――ツネムラは懐疑的な表情を顔に浮かべ、三白眼をぎょろりとその人物に向ける。


「お前の連れか?」

「ああ、こちらの方は先ほど入口でお会いしたんですが、意気投合しましてね。そうそう、あなたに用があるそうで――」

「今日はもう店じまいだ。明日、出直せ」

「つれないですねえ、私としてはもう少し懇意にさせていただきたいのですが」

「今はプライベートなんでな」


 商人としては優秀だ。情に左右されず、『利』を求めて動く。

 若さ故のハングリーさもいい、向上心も野望もぎらつくほど持っている。

 だが、『お友達』にはなれそうにない。ビジネス以外では関わりたくない人種だ――

 空になったグラスを店主へ掲げるようにして見せ、追加を要求するとツネムラは素っ気なくウエダを追い払おうとした。

 

「プライベートね……古傷を慰め、過去に思いを馳せる時間――ですか?」


 揺らめくランプの灯りに照らされたツネムラ左手甲に見えた、醜い傷跡。

 鋭利な刃物で皮ごと削った痕のように、何本もの細い線が走るその古傷をちらりと眺め、ウエダは確信したように仮面のような作り笑いを浮かべてみせた。

 途端、ツネムラの背中から迸りはじめる負の感情。

 肩越しにウエダを振り返り、黒鼬の首領は怒りを通り越し殺気すら孕んだ目で彼を睨み付ける。

 背中に冷たいものを感じつつもなお表情を崩さず、ウエダはほっと軽く息をついておどけるように両手を胸の前に挙げた。

 

「どこで知った?」

「ご紹介した奴隷の情報を集める際に少々――」

「言ったはずだ。長生きしたければ余計な詮索はするなと」

「はいはい、わかりましたよ。怖いお方だ」


 と、慇懃無礼にまた一礼すると、ウエダは手帳を取り出して話を進める。

 

「で、その『神器の使い手』ですが、入手の目処がたちそうでしてね」

「経過報告はいらねえ、結果で示せ」

「やれやれ、本当に嫌われてますね私」

「約束の期限まであと二日だ、わかってるんだろうな?」


 今更無理でしたで済む話だと思うなよ?――

 口に運ぼうとしていたグラスを乱暴にカウンターに置き、ツネムラは低い声で警告した。

 対してウエダはパタリと手帳を閉じ、案ずるなかれ――と、自信ありげに瞳をぎらつかせる。


「ご安心を、期日までに必ずお届け致しますよ。こちらの方も協力して下さるというのでね」

「……こいつが? おい、誰なんだてめえは?」


 さっき入口で会った――そう言っていたはずだが。

 ますますもって不審そうにフードの人物に睨みをきかせ、ツネムラは正体を見せろと男に尋ねた。

 

 と――

 

「ヒャハハ――新しい副頭領さんは随分と短気だねえ」


 やけに甲高く、そして聴く者の耳に残る笑い声がフードの中から漏れ聞こえ、酒場中の視線が集まる中、その人物は徐にフードに手を伸ばすとそれを脱いだ。

 露わになったのは、やつれた醜男ぶおとこの笑い顔だった。

 頬はこけ、折れてくっ付いたばかりであろう鼻はひん曲がり、歯は所々抜けおちている。

 しかし男のくぼんだ目だけは、まるで腹を空かせた野犬のようにギラギラと輝いていた。

 特筆すべきはその髪の色だ。敝衣蓬髪な男のその髪は、雪のように真っ白だったのである。

 それはまるで、途轍もない恐怖に直面して、抜け落ちてしまったかように――


 ひょろりと高い上背と痩せ細った身体、そしてその異形の容姿と髪色。

 その身体から滲み出る『狂気』を伴った男の雰囲気に、ツネムラだけでなく周りで様子を伺っていた彼の部下達も、表情を剣呑なものへと変えていた。


「ヒャハッ! ユウキ=ブスジマ、コル・レーニョ盗賊団パインロージン支部団長だ」


 ブスジマ――そう名乗った白髪の男は、蛇のように長い舌をべろりと覗かせながら、左手を差し出した。

 その腕には、『蜷局を巻く蛇』が描かれたボロボロの布が巻かれている。

 嫌悪感を露骨に顔に浮かべながら差し出されたその手を払いのけ、ツネムラは彼を睨みつけていた。

 

「パインロージン……一人残らず捕まったって聞いたが?」

「逢いたい奴がいてね、脱獄してきちまった。それと口に気をつけな?」

「あん?」

「俺が生きてりゃパインロージン支部は全滅じゃあねえ! そうさ、俺達はまだ負けてねえのさ! あいつらを同じ目に遭わせるまでなあ!」


 白髪の狂人は声を裏返らせ、抜けた歯の隙間から涎を零しつつ笑い声をあげて答えた。

 逢いたい奴――彼がそう口走った途端、身体から殺意が吹き出し始めたのに気づき、ツネムラは面倒くさそうに舌打ちをする。

 狂ってやがる――と。


「頭領からの命でなあ、『神器の使い手』を集めるためアンタに手を貸してやれってさ。つーわけだ、よろしくな副頭領?」

「その名で呼ぶな、てめえらの傘下に入ったつもりはねえよ」

「ヒャハハハハ、まあそういうなよダンナ。俺達も協力してやるからさ」

「余計なお世話だ、生憎人では足りてるんでね」

「つれないねえ。なあ仲良くやろうぜ?」

「すっこんでろ負け犬」

「……あ゛あ゛?」

 

 負け犬――その言葉にピクリと反応し、ブスジマは額に青筋を浮かべツネムラに詰め寄っていた。

 途端に酒場中の男達が一斉に立ち上がり、白髪の狂人を威嚇するように各々視線を向ける。

 周囲の様子に気が付くと、ブスジマはピタリと動きを止め、顔と顔がくっつく程の距離で荒い息をあげながら、ツネムラを睨みつけていた。

 そんな狂人の威嚇など億尾にもせず、黒鼬の首領はサングラスの奥の三白眼でギロリと彼を睨み返すと話を続ける。


「この街は黒鼬おれらの縄張りだ。てめえらの出番はねえよ、コル・レーニョの若造」

「言ってくれるねえ? 鼬如きが――」

「帰って頭領に伝えろ、『神器の使い手』は必ず届けてやる。だから大人しく待ってろ――ってな」


 そう言って、ツネムラはサングラスを指で直すと、再びカウンターを向き直り蒸留酒を煽った。

 ブスジマは口の端から泡を飛ばしつつ、そんなツネムラをギリギリを歯を食いしばりながら睨みつけていたが、やがて狂ったように笑い声をあげる。


「ヒャハハハ! まあいい、俺達は俺達で好きにやらしてもらうぜ。逢いたい奴もいるんでねえ」

「勝手にしろ。だが同盟関係といえど、人のシマ荒したらどうなるか覚えておけ?」

「わかったわかった」


 ブスジマはそう返答すると、踵を返して歩きだした。

 嗚呼、早く逢いたい。あいつらに逢いたい。

 愛しいあいつ等がこの街にいるらしいじゃあないか!

 逢ってあいつらを! あのガキどもを――


 め ち ゃ く ち ゃ に し て や り た い !


 人知れず白髪の狂人はベロリと舌を出し、濁った瞳に狂気を灯してほくそ笑む。


「それでは私もこれで――ああ、私はブスジマさんに協力してもらいますが、よいですよね?」

「……さっさと消えろ。酒がまずくなる」


 と、二人のやり取りを興味深げに眺めていたウエダは、こちらを向きもせずにそう言い放ったツネムラを見て、やれやれと肩を竦めると、ブスジマの後に追って酒場を出て行った。 

 年代物の樫の扉がゆっくり閉まると、酒場に再び静謐が訪れる。


 グラスに残っていた蒸留酒を一気に飲み干し、小さく息をつくと――

 ツネムラは左手の甲を静かに見下ろし、思いつめたように拳を握りしめた。



♪♪♪♪



翌日、昼過ぎ。

パーカス北地区外れ。丘の上―


「綺麗……」


 丘の上から一望できる商人の街を眺め、月並みながらもそんな感想を呟きながら、少女――日笠さんは思わず溜息を漏らした。

 真っ青な空の下に広がる、海と見紛う程の大河の畔では、今日も大小様々な船が競うようにして出入港を行っているのが見える。

 街はと言えば、いよいよ明日に控えた商業祭の準備に向けて、どこもかしこもてんやわんやの大忙しのようだ。とくに中央地区は、様々なステージや催し物の準備のために忙しなく動き回っている人々の姿がここからでも見て取れた。

 大河から吹いてくる緩やかな風に髪を靡かせ、日笠さんは目を細めると、しばらく間のその景観を堪能していた。


 と――

 

「マユミ様、そろそろよろしいでしょうか?」


 背後から聞こえてきた落ち着いた声に気づき、日笠さんは目をぱちくりさせながら振り返る。

 視界の先に、大きなバスケットを両手で持ち、待つようにして佇んでいる敏腕秘書の姿が見え、少女は小走りに彼女へ歩み寄った。

 

「すいません、ついみとれちゃって――」

「いえ、では参りましょうか」


 ペコリと頭を下げた日笠さんに首を振ると、シズカは踵を返し再び歩き出した。

 日笠さんも彼女の後に続いて足を踏みだす。


「わざわざ運んでいただいたうえに、付き合って頂いて申し訳ございません」

「気にしないで下さい、特にやる事もありませんでしたし――」


 そう言って日笠さんは歩きながらうん、と背伸びを一つすると、シズカに向かってニコリと微笑んだ。

 二人が今向かっている先は北地区外れの馬車屋――つまりトッシュの家である。

 

 つい先刻のことだ。

 昼食を終え、日笠さんが部屋に戻ろうとしていた廊下を歩いていると、目の前からバスケットを両手で抱えながら歩いてくるメイドが見えた。

 興味本位で聞いてみれば、シズカから連絡があり『アリの着替え』を会社まで持ってきてほしいと頼まれたのだとか。

 

 カナコの会社なら一度行った事があるので道は覚えている。

 居候の身で特に予定もなかった彼女は、良ければ私が運びましょうか――と、進んでそのお使いを引き受けたのであった。

 いい天気だし、散歩がてら丁度いい♪――

 と、彼女が鼻歌交じりに南地区に向かうと、カナコの会社の前で待っていたのは、今日もビシっとスーツを着こなす敏腕秘書の姿。


 ありがとうございますマユミ様、あとは私が引き受けます――


 と、シズカは礼を言ってバスケットを受け取っていたが、ここまで来たらついでだし、と、少女もシズカに同行を申し出ていたのであった。


「いよいよ明日となりましたね」

「はい」


 あれからはや五日が経過。シズカの言う通り、明日はもう商業祭だ。

 正直不安でいっぱいだが、それでもなんとかしなければ――

 日笠さんはよしと心の中で手を握り、一人気合いを入れる。


「皆さんは今何を?」

「えっと――みんなできる事はやり尽しちゃった感じです。今は各自自由行動ってところでしょうか」


 シズカの問いに、空を眺めながら日笠さんは記憶の糸を辿る。

 出がけに見た限りではカッシーは庭で剣の練習をしていたし、なっちゃんはサロンで読書中だった。

 東山さんは姿が見えなかったが、カナコからもらったレシピを試してみると言っていたのできっと厨房へ行ったのだろう。そしてこーへいは暇そうにエリコとポーカーをしていた。ちなみに、この二人はほぼ連日、エリコが挑む形で勝負を繰り広げていた、結果は言わずもがなクマ少年の連勝で毎日幕を閉じていた。

 そして今日もきっとそれは変わらないだろう。なんとなく悔しがって騒ぐエリコを諌めるチョクの姿が思い浮かんできて、日笠さんはクスリと笑う。


「カナコさんはどうですか? 毎日忙しそうですけど」

「社長は本日も商業祭の準備のため、朝から社を留守にしております」


 ここ数日、カナコは商業祭の準備のために昼夜を問わず大忙しだった。そして今日も朝から各地区を周り、大詰めとばかりに最終チェックと打ち合わせを行っているのだそうだ。

 そしてそれは社長付秘書であるシズカも変わりない。彼女もカナコ共について周り、連日多忙を極めていたのである。

 組合長ともなれば、開会式への出席や、来賓への挨拶周り、その他各地区で行われるイベントへも場合によっては顔を出す必要がある。

 それに加えて今回は、オークションで楽器奪還という目的もあるのだ。

 明日からのカナコは、まさに分刻みの多忙さとなるだろう。だがそこは敏腕秘書、事前のスケジュール管理にぬかりはない。

 そしてそんな目の回るような忙しさの中でも、社長の娘のために着替えを届けに行く気配りも忘れない――それらをまったく面に出さず、全てを淡々と卒なくこなすその辣腕こそが、彼女がカナコから全幅の信頼をおかれている理由でもあった。


「なんかうちらだけすいません……」

「いえ、皆様の本番は明日です。今はしっかり鋭気を養ってください」


 皆忙しそうなのに、居候の身でダラダラと暇を持て余している自分が申し訳なくなってくる――

 日笠さんが自嘲するように苦笑すると、しかしシズカは特に気にしていない様子で首を振りながら答えていた。

 

「それにしても、まさかエリコ王女が言ってた馬車屋が、カナコさんの義弟さんが経営しているお店だったなんて」


 閑話休題。

 シズカの後について歩きながら、日笠さんは先日知った偶然の出来事に対する感想をしみじみと口にする。

 敏腕秘書は真っ直ぐ前を向いて歩きつつも、そんな少女の言葉を聞いて、愉快そうに口の端を緩ませていた。


 はたして日笠さんの言う通り、追ってアイコ達の事を聞いたカナコの発言によりわかったことだったのだが、アイコを匿ってくれているトッシュという男性は、カナコの夫の弟にあたる人物だったのである。


 しかしなんだいエリコ。あんた、あんな街外れの、それも酔狂でやってる馬車屋まで訪ねてたとは、さては相当難儀してたんだねえ――


 と、悔しそうに言葉を詰まらせたエリコを見て、カナコは大笑いしていたが。

 だが、話がアイコとモッキーの事になると、途端に彼女は複雑な表情を浮かべて、唸り声をあげていた。

 組合長という立場上、たとえ義弟であっても、違法に奴隷を匿うことを見過ごすのはできないのかもしれない。

 それについ先日、ノトにもけじめをつけろと選択を迫った手前もある。

 まあ当のノトとハルカは、正しい選択をしたのだからと、全然気にしていなかったのだが。

 

 その件については私は関わらないことにする。やるならあんた達でなんとかしとくれ――

 

 迷うように思案を続けていたカナコは、ややもってそう言うと、中立の立場を取ることを宣言していた。


 そしてもう一つ。

 どうもアリとかのーもトッシュの家にお世話になっているらしいのだ。

 これはトッシュが直接カナコを訪ねてきて、アリを預かっていることを伝えたためにわかったことだった。

 トッシュが何度か家に戻るようにやんわりと伝えているものの、アリは頑として叔父のその言葉に従う様子はないようだ。

 彼の話では毎日出かけては、夕方にがっくり肩を落としながら戻ってきているとのこと。


 アッハッハ、それでこそ私の子だ。すまないが、あの子が納得いくまで好きにやらせてやってくれないかね――

 

 話を聞いたカナコは満足そうに笑いながら、トッシュにそうお願いしていた。

 しかしあれ以来、アリがトッシュの家から戻ってくる気配はない。

 そのため、カナコはこうしてこっそりとアリの着替えやらなにやらをトッシュの家に届けに行っていたのである。

 しかしまあ世間って狭いなあ――と、日笠さんは意外にも小さな範囲で重なって起きていた偶然に思わず感心していた。


 話を元に戻そう。


「でもなんだか安心しました」

「何がですか?」

「カナコさん、アリちゃんが心配じゃないのかな――って思ってたから」


 二人が喧嘩になった原因は、元をたどれば私達のせいであるとも言えなくはない。

 だからこそあの時、やりたいようにやってみな――と、アリを突き放すようにして送り出していたカナコを見て、日笠さんはこう思っていた。


 ちょっと冷たすぎじゃないかな――と。


 それに初日は夜になっても帰ってこないアリを探しにいもいかず、義弟の家にいるとわかったものの、五日以上も放任している。

 余所は余所だし、それぞれの家庭の躾けのルールがあるともわかっている。それにカナコが仕事で多忙なのも見ていればわかった。

 それでも母親として心配していないのだろうかと、彼女は不満に思い始めていたところだったのだ。

 

 しかしその後、トッシュからアリの無事を聞き、安堵と共に胸を撫でおろしていたカナコの様子を目撃したり、こうしてこっそり着替えを届けていたことも知って、やはり彼女も心配していたのだ――と、日笠さんは安心していたのであった。

 そしてそんな少女の発言を受け、シズカは小さく首を振ってみせる。

 

「優しくするだけが愛情とは限らないのではないでしょうか」


 普段から口数の多くない敏腕秘書は、それだけ言うと前を向き直り、緩やかな坂を歩いていく。

 シズカの意外な言葉に思わず足を止め、日笠さんは目をぱちくりさせていたが、ややもって足早に彼女を追いかけていった。


「シズカさん、それってどういう意味ですか?」

「そのままの意味です。社長はこの五日間、ずっとお嬢様の身を案じておりました」」

「でもそれなら――」

「信じることも愛情ではないかと」

「信じる……ことですか?」

「話はここまでにしましょうマユミ様……見えてまいりました――」


 納得いかない顔で反論しようとした少女の言葉を遮り、シズカはそう言って足を止める。

 敏腕秘書の言葉に反応して日笠さんが前方を向き直ると、倉庫を改造してできた古めの馬車屋が丘の上に見えてきたところであった。

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