第32話「狐狗狸廃病院島」12
「アーッ! 良いいぃ太ももじゃあぁ!!!!!」
何か聴こえると気が付いたら、一気に目が覚めた。
心底気持ちの悪い奇声には強烈な覚醒効果があるらしい。
「最低だ… あの変態め」
およそ助平な妄想でもして感極まったのだろう。 気色悪。
「Hi!」
目覚めと同時に姿を見せるサムは何時も通り頼りになる。
主が不明瞭でもフラフラとそこらに散ってしまうことが無いのだ。
流石、私の守護霊。
「おはようサム、よろしく頼むよ」
今日も素晴らしい筋肉だ。
いや、しかし… 妙にスカスカした感触、着た覚えのないピンク色の浴衣で敷いた覚えの無い布団。
どうも酔い潰れて学生陣に迷惑をかけたらしい。
いかんな、トップとしての威厳が早速危うい。
「あー、めんどくさ~い、め、ん、ど、く、さ~い」
馬鹿丁寧にたたまれた外行き兼、仕事着の霊装が気まずい感じだが、何時もの鼻歌で塗り潰してやった。
…
「…5時ねぇ」
私にとっては何時もの時間だが、ちょっと早いか?
いやいや、早めに起こして準備させてしまおう。
寝不足で死にかけたことのある私の経験則からして、やる事はさっさと片付けて仮眠は多めに取るにかぎる。
「やぁ諸君! おはよう!」
寝起きにちょっと驚かせてやるつもりで思いきり襖を開けてやった。
堀部「ぬ… お早いな、社長…」
窓辺の座椅子で猫の編みぐるみを編む巨漢が一人。
川部「朝からうっせ〜」
座布団と枕を山の様に積んだ上に寝そべり、スマホを凝視する口悪が一人。
というか、備品を引っ張り出し過ぎじゃなかろうか?
もし賠償かなんかを求められたら、コイツの家に吹っ掛けてやることにしよう。そうしよう。
澤部「フッ! フッ! おはようございます! フッ! フッ!」
物凄い勢いで腕立て伏せを繰り返す女傑が一人。
武部「う〜す、おはようございます」
畳に寝っ転がって携帯ゲーム機をガチャガチャさせる武部が一人。
何とも最近の若者ってやつは張り合いがない。
驚いた顔の一つも見せやしない。
「やれやれ、起きていたのかい。面白くないな」
川部「起きてちゃ悪いんですかぁ〜」
早速、癪に触る声と表情で口悪が煽ってくる。
スマホをイジるついで、といった体であるのもまた腹立たしい。
「朝から喧嘩はしたく無いのだけどね?
かわっち君?」
川部「へいへい、かわっちかわっち…
それより何なん? 朝っぱらから?」
「いやね、慣れていないだろう君達と、早めに今日の準備でもと思ったのだよ」
川部「あぁ、それならあれ、出来てんだけど」
開け放たれた隣室に、すでに荷物はまとめられていた。
「そりゃすごい!
だがね、何かしらのプランを持ってまとめた準備だろうね?
まさか適当に詰めたとかじゃないだろうね?」
川部「ん〜? 何? 無策で突撃するとでも思ってんの?」
「いやいやまさか、そこまで見くびっちゃいないよ。
しかしだね。
何かしら計画しているのなら知ってはおきたい。 ほら、連携がうまくいかなくて失敗した事例が山ほど有るのは習ったろう?
そういうのが嫌なんだ」
川部「は〜ん? ご自慢の守護霊で勝手に無双して終わらせるんじゃないんだ?」
「それは愚の骨頂だろうよ。
そりゃ、危ないと思ったら展開するがね?
差し迫った脅威も無しに端から一辺倒のゴリ押しじゃあ、何の蓄積も得られないじゃないか」
武部「脳死プレイはお好みじゃないんっすね」
堀部「…殊勝なり」
澤部「フッ! フッ! そうですね!
フッ! 流石です!」
「ンッヘヘ… そうだろう! まぁまぁ! そういうわけでだ、打ち合わせといこうじゃないか、諸君! ほら! 差し入れ!」
昨日の礼でボンボンショコラをたんまり持ってきたのだ。 丁度良い。
澤部「あ、折角ですけどお菓子は後にして下さいね? 朝食前じゃないですか」
「えっ…?」
川部「何だよ〜 やっぱりお子様〜」
最近の若者ってやつは、やはり張り合いがない。
…
悪夢。
酷い悪夢だ。
ヤクザ映画の腑分け場だってここまで痛々しくはない。
高速で滑るグラインダーが先からゆっくり四肢を研磨する。
ヌルヌルと肉を舐め取る潤滑剤は、流れ出た自分の血。
ギザギザとした鈍らで、ブツッブツッと音を上げながら腹が割かれた。
鶏皮に下ごしらえでフォークを突き刺すような何か、柔らかい部分を突っ切ってしまったような音。
そして内側に何かを感じ、意識すれば直ぐに刺す様な痛みが広がる。
過ぎた痛みは、脳を侵す。
揺れる様な吐き気が断続的、発作的に襲ってきて、その度に反吐を四方八方にぶちまけた。
喉が胃液でただれ、悪臭とシミつく痛みを鼻腔に伝える。
止血は焼きごて。剥がす瞬間出血して、また押し付けられることの繰り返し。
ちょっとの切れ込み。
そこから次々器具を挿入され生皮はミチミチと不快な音を立てながら、剥がされる。
剥き出した生肉には粗塩だった。
ゴリゴリした結晶粒の感触が、筋骨を伝って脳に響く。
もうその頃には麻痺してそういう何かされているという感覚だけが、底抜けに不快だ。
歯はドリルで砕かれて血塗れの、赤黒い血溜まりを湛えているのだろう歯肉に異物が打ち込まれる。
極めつけと言わんばかり、最後は千枚通しが眼前に迫る。
目の前の光景が、黒一点に収縮した。
「ハッハッハッハッハッハッ」
吸う。
苦しい、とにかく吸う。
吸わなきゃ死ぬ。
頭がフラつく。
何もかもカラカラに干上がって、吹き付ける冷たい空気が喉に刺さる。
でも、息苦しさの方が遥かに強い。
明滅する思考、呼吸できなきゃ死ぬという常識が、今までに無いぐらい強調される。
死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、
…もう死んでいるのに、クソみたいだ。
…犬の様にしばらく肩で息をして、だいぶ落ち着いた。
しっかし酷い。
もう少し寝ていたら汗で水溜りでも出来ていたんじゃないか?
グシャグシャに濡れた浴衣を脱いで取り敢えず着替えようか。
それにしても…
風邪でもひいたかと思ったのだが、呼吸が安定してからは体調も良い。
気持ち悪いぐらいに快調だ。
?「矢田さ〜ん? ご飯です〜」
襖越しに誰かが声を張る。
確か学生の、澤部。
「すみません! すぐに行きます!」
ただでさえ肩身が狭いから、これ以上の印象悪化は避けたい。
未練たらたらのまま強制除霊なんて最悪だ。
しかし流石、田舎。
突き抜けるような冬の朝、空気は冷たく澄んで痛い。
畳から板張りの廊下に出た途端、昨夜の様にスリッパ越しからどんどん体温は逃げていく。
…穴だらけな目の老人が、ふと思い出される。
"「儂、何時も見とりますからのぉ?」"
その目で一体何を?
…これ以上は考えないことにしよう。
悪夢の内容といい、八十の奥義だの伝統だのは知らないが、物騒に感じる。
関わっちゃいけない。
少しばかり備わっているらしい先祖伝来の直感が、死に際と同じ様なアラートを鳴らしている。
それに、
とっくに死んではいてもやはり、怖いものは怖い。
恐らく人間は、死んでも人間らしい。
…
女将「おはようでございますのじゃ!
おかわりはセルフサービス、お味噌汁も鍋を置いときますでして、どうぞよろしくくださいですじゃ!」
相変わらず痛々しいキャラクターで頑張ると女将は慌てて退散した。
恐らくあの気色悪い変態爺がオーナーで、けったいなコンセプトでも押し付けられているのだろう。
不憫なものだ。
武部「アイカさ〜ん、ご飯どの位食べます?」
「目一杯だな! 目一杯! 何だかんだ冬は体力勝負、カロリーが足りないと現場で目を回すはめになるからな!
私の経験上、食べれるだけ食べるのが正解だ!」
武部「了解で〜す」
…
気をつけたまえ、最近の若者ってやつは限度を知らない。
山盛り過ぎてバランスゲームでもしているような飯山が、今朝の主食になった。
…
女将「食後にお茶をどうぞのじゃ! 村で採れたハーブティーですのじゃ!」
色々と苦しい事を言うと馬鹿に良い香りのする茶が淹れられる。
澤部「良い香りですね!」
女将「りんてん? と、らべんたー? とかいうハーブですのじゃ! お気に召しましたら村の物販も見てってくりゃあさい!」
川部「さっさと片付けたら観光するか〜」
「おいおい、たるんどりゃせんかね?
諸君?」
川部「ばっかでぇ、さっさと片付ければ目一杯キャンプもできんじゃん。 夜通し起きて冬の天体観測とか」
「や、そりゃロマンがあるな…」
性悪だが趣味は良いじゃないか。
武部「あ、俺は寒いし部屋でゲームするんで」
堀部「…編みものの続きを」
川部「いや、ねぇわ」
「まったくだな。 感性が死んでしまうぞ! そんなんじゃあ!」
澤部「毛布に包まって、焚き火にあたりながらっていうのも、有りだとは思うけどな〜 ゲームにしろ、編みものにしろ」
「そうだ! そうだ! もっとロマンを求めたまえよ!
焼き立てのマシュマロをかじりながらコーヒーを啜り、冬の澄んだ星空を眺めるんだ!
最高だろう!」
武部「俺はゲームがしたいんですけど」
堀部「…火の粉で燃えないだろうか?」
矢田「そもそも、無事に終わってからにしませんか? 皮算用でしょう?」
武部「それな〜」
堀部「…確かに」
川部「おい、たるでんぞ! 社長!」
澤部「確かに〜 油断大敵?」
「ふざけとりゃせんか!?」
川部「ふざけてるなぁ」
澤部「ふざけてますね〜」
武部「と、いうよりか、からかってるんで」
堀部「…コミュニケーション」
最近の若者はよく手のひらを返す。
優柔不断というか、芯が無いのだ。
けしからん。
…納得いかなかったが、満腹で冷たい布団にもぐったらとても心地が良いものだ。
どうでもよくなった。
自身が世界に撹拌される様な、それは。
今の私なら何だって許せるのだ。
「おやすみぃ… サム…」
「Sweet dreams…」
…
夜は異様。
蠢く頃というのは案外どこだってなにがしか気味の悪いものだが、こと更にこの島は不気味だ。
建物全体が餓鬼のような貪欲さで周囲の生気を吸い込んでいる。
溢れるのは静寂と、潮にまみれた死の臭い。
矢田「うぅ… 変わらず嫌らしいなあ」
「おや? 慣れたものかと思っていたが」
矢田「これに慣れていたらとっくに肉塊の仲間入りでしょうね。 自分を維持できて無いですよ」
川部「てか、何か香でも持ってくりゃ良かった。 下見の時より臭くね?」
「ある意味、それを狙ってわざわざ夜に活動しているのだろうよ?
それにこれから嫌というほど焚くだろう?」
川部「はいそうですぅ〜 ちょっと愚痴っただけですぅ〜」
澤部「それでさ、そろそろ来るんだよね? 警備さんに何か伝えとかなくて大丈夫かな?」
川部「大丈夫、大丈夫。 根回しの良さは実家の売りだから」
武部「やっぱブルジョワは違いますな〜」
川部「あ? 喧嘩売ってんのかよ?」
武部「別次元で心強いな〜って意味。
感心してるだけだって。
つうかスケールでか過ぎて逆に呆れてる」
川部「やっぱ喧嘩売ってるわ。 締めるか」
堀部「…止めろ」
澤部「お、リーダーが珍しくリーダーシップ取ってる」
矢田「さっきから何の話をしているか分からないのですが…」
「まぁ、そろそろ来ると思うからゆっくり見ていたまえよ。 あ、そうだ! レジャーシート持って来たから浜辺で星空でも見上げようか! 諸君!」
川部「はしゃいでんじゃねえぞ、ロマンチックチビ」
「は? それぐらいの余裕は持ち給えよ口悪バカ。 どうせ事が済むまで待つだけだろう?」
澤部「あのさ?」
澤部「そろそろ五月蝿いと思うな」
…そこはかとない怒気に裏付けられた、威圧を感じる。
武部「リーダーこういう時大抵、澤部がリーダーっぽいんだけど」
堀部「…すまん」
彼女の視線が怖いので、ふと意識を遠くに逃したら。
空から唸りが聞こえ。
海にデカイ光が見えた。
あぁ、やって来たらしい。
ナイスタイミング。
…
澤部「何かさぁ、あっちこっち窓も割れてサザエみたいだったよね」
議題が煮詰まって、普段絶対食べないだろう壷焼き何かを網の上で転がしながら澤部が呟く。
「なら、なんだ? 下に鉄板でも敷き詰めて蒸し焼きにしてみるか?」
武部「ってかさぁ? 社長に任せときゃ良いじゃん? 勝手に張り切って勝手に酔潰れる位には余裕何でしょ、見た感じ」
畳の上に大の字で転がっているチビは随分、気持ち良さそうだった。
化け物じみた実力者って奴は皆、こうもユルユルなんだろうか?
羨ましいというか、普通にムカつく。
堀部「…」
澤部「あ〜っ! リーダー何してんの〜?
セクハラ?」
堀部「違うぞ… 風邪をひかれると、困るだろう?…」
何処から出したか毛布片手に…
いやいや、その巨体でノソノソ酔潰れてるチビに迫る絵面は中々、キモい。
ってか怖い。
「リーダー変態〜 そういうのは澤部に任せときゃ良いじゃん、朴念仁」
堀部「…スマン、澤部頼む…」
武部「おいおい、リーダーいじめんなよ!! いつも代表張って頑張ってるじゃんか」
「へいへい〜 男同士の絆は鬱陶しいですね〜」
武部「ウッザ、ブルジョワウッザ」
「あ? やんのかよチビ2号?」
澤部「…喧嘩は止めてよ?」
頭にズシッと指がめり込んできた。
「イタタタっ! 暴力反対〜!
毎度ながらさぁ!! バイオレンス過ぎねぇ?」
澤部「だって毎回、ヒートアップするじゃん」
「今はしねえよぉ! ちょっとじゃれる程度じゃんかよ!」
武部「はん! どうだかね!」
「てめぇ! 焼き鳥食ってんじゃねえぞ!」
澤部「…武部もさぁ… 煽んないでくれない? いい加減分かってんでしょ川部の性格。
リーダー庇うのは良いけどさ、限度ってあるじゃん?」
空いた片手がチビ2号の頭を引っ掴む。
武部「アダダダダッ! 分かってるから!
分かってるから!」
回梨の四部衆は暴君に牛耳られている。
小学校からの独裁だ。
堀部「…そろそろ良くないか? 澤部?」
デカぶつがのっそりデリカシーの欠片もなく澤部の肩に手を乗せるのも毎度ながら。
澤部「あっ、うん… そうだよねリーダー」
うちの暴君は近頃、二面性だ。
幼馴染だか許嫁だか知ったこっちゃないが、かわいい声出しやがって。
こうなると独裁でもねぇか。
ブッじゅジュぅ…
網の上の壷焼きが情緒もクソもなく醤油臭い煙をあげる。
どうせ後には澤部と酒チビの介抱になるだろうし、服にオヤジくさい臭いが付かないかマジ心配。
澤部「ひぃ! 焦げちゃう!」
ブスブス焦げ臭さくなる醤油の煙にまみれ、暴君は形無しだ。 ざまぁ。
…煙? なら、案外いけるくね? 冴えてるぅ。
「なぁ、鉄板焼きは無理でもよぉ?
煙で蒸すのはできねえかな?」
武部「はぁ? あんだけ食って追加注文かよ」
「ちげぇよ、2号!」
武部「あぁ? 誰がチビだぁ?」
「自分で言ってろ! だぁからぁ!! 明日の作戦だって! 煙で蒸すんだよ!
くん煙除霊って一昔前に流行ったじゃねぇか!」
武部「だだっ広い現場と強えやつには効果無しで廃れたけどな! 馬鹿でぇ!」
「そりゃそもそもケチって濃度が足らないからだって結論になったじゃねぇか! 馬鹿はどっちだ馬鹿!」
武部「ふざけんじゃねぇぞブルジョワ! 一本1万もする代物でどう理想の濃度出せってんだよ! 現実的じゃねぇよ!」
「普通に1億でもかけりゃあ余裕何だよ!
貧乏性のケチがケチり過ぎてるだけだろ!」
武部「あぁ〜! やだやだ! 言った側からこれだよブルジョワ! その金銭感覚が現実的じゃねぇんだよ! お嬢様!」
「小遣い片手間に運用すりゃすぐに作れる範囲じゃねぇか! 無茶苦茶現実的だろ!?」
武部「はぁ? お前…小遣い幾ら貰ってんだよ?」
「月500万だ! バーカ!」
武部「…なぁ、リーダー。 このブルジョワ殴って良いか?」
堀部「…ダメだ」
「ざまぁ!!
おっしゃっ!! それじゃリーダー!
今回は毒霧燻し作戦で決定! OK?」
澤部「え〜、一応言っとくとさ? 川部。
私達が特待で学校から貰ってる予算って一年で20万だから」
「は? ショボ…」
堀部「…川部、スマンが
…やるなら今回の作戦は自分で負担してくれ」
武部「馬鹿でぇ!
ダッセ! ダッセぇぞ! 川部!
言ったからには出せよ1億! なぁ!」
「え… マジで?」
武部「マジだよ! マジ! ほらどうしたよ?
余裕何だろ?」
「あっ… いやっ… 1億程度はすぐに出せるわ、うん。 なんなら手配もうちのコネ使うし…
しっかしさ、マジかぁ… ねぇ?
うちの学校って結構経営ヤバかったりするの?」
堀部「…」
澤部「…」
武部「…ッチ」
「おい、何か言えよ? 心配になるじゃん…
なぁ?」
武部「…川部ぇ…」
「何だよ?」
武部「お前やっぱりブルジョワだわ」
その小馬鹿にした様な感じが、やっぱムカつく。
一生吠えてろチビ。
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