その9 どうなってんだ

夕刻 北の大通り、宿屋の一室― 


「ただいま……」


 声も暗ければ表情も暗い。こりゃおけらだな。

 入ってきたカッシーを一目見て、窓辺に腰かけ煙草を一服していたこーへいはその成果をなんとなく悟っていた。


「おかえりさーん。どうだった?」


 案の定、少年は力なく首を振って、ベッドにバフンと倒れこむ。

 

「全然駄目。収穫ゼロ」

「おーそっかー……」

「そっちは?」

「んー、ダメだったわー」


 と、まったくもって残念そうに聞こえないのほほん声でそう答え、こーへいはぷかりと煙の輪っかを浮かべる。

 意気込んで聞き込みを開始したはいいものの、聞けども聞けども皆同じ回答。

 そんなやつ見た事がない――

 誰もが首を横に振りながら口を揃えて答えていたのである。


「くっそ~……」


 現実はそんなに甘くはない。

 もしかしたら、このままトントン拍子で事が進むかと思ったが、取らぬ狸のなんとやらだった。

 カッシーは枕に顔を埋めて悔しそうに唸り声をあげる。

 程なくして帰ってきた女性陣がカッシーの部屋をノックして訪ねてきたが、やはり結果は似たようなものだった。


「こりゃ全滅かー」

「まって、まだかのーが――」

「いや、だから『全滅』でしょ?」


 まだ戻ってきていないツンツン髪の少年を思い浮かべながら、藁にも縋るように反論しようとした日笠さんだったが、なっちゃんの冷静なツッコミを受け、とほほと肩を落とす。

 あのバカの成果なんて期待しても無駄だろう。

 そもそもちゃんと聞き込みをしているかも怪しいものだ。

 と、噂をすれば何とやら。

 にわかにドタバタと階段を駆け登る音が外から聞こえてきて、一行は部屋の入り口を振り返った。

 ほぼ同時に乱暴に扉が開き、バカ少年がご機嫌で飛び込んでくる。


「バッフゥー、いやータイリョータイリョー!」


 ケタケタ笑いながらぴょーんとベッドにダイブし、かのーはご満悦そうに寝そべった。


「ゴクロー諸君ーナンカいい情報は手に入ったディスカー?」

「かのー……なんだそれ?」


 と、かのーの手に大量に抱えられていた食べ物や、得体の知れない二束三文の玩具に気付くと、まさかと思いながらカッシーは尋ねた。

 

「これ? ナンカネー、店で面白そうなモン売ってたカラー?」

「……おまえ、情報収集はどうしたんだよ?」

「途中で飽きチャッタ(テヘペロ)」


 場の雰囲気を全く読まず、かのーは再びケタケタと満足そうに笑ってそう言うと、買って来た食べ物をもしゃもしゃと頬張りはじめた。

 その神経を逆撫でする笑い声が、疲れきったカッシーの額に問答無用で青筋を作り出す。

 次の瞬間。

 短気な我儘少年はベッドからベッドへダイブすると、かのー目がけて自慢の石頭を連続して繰り出していた。


「『途中で飽きチャッタ( ̄▽ ̄)』――じゃねええええええええっ!」

「けぷっ! ちょ、まっカッシー。ギブギブっ!ねえ、オチツイテ!」

「うっさいわボケッ! おまえはなんのためにわざわざヴァイオリンまで来たと思ってんだ!」


 あーあ、また始まった――

 お決まりの喧嘩が始まったことに、日笠さんは額を抑えて深い溜息を吐く。

 だがしばしの間の後、もしや――と顔をあげると、彼女はそそくさとかのーのポケットから財布を抜き取ってその中を確認しはじめた。

 

「えっと、まゆみ?」

「……駄目、全部使っちゃってる」


 やっぱりね――

 がっくりと肩を落とし、日笠さんはかのーの財布を逆さまにして振りながらその問いに答えた。有事の際のことを考え、日笠さんはペペ爺から預かった路銀を分配し皆に渡していたのだ。

 もちろん彼女だって、この何にも考えていないツンツン髪の少年にお金を預けるのはとても心配であったが、だが万が一のことがあってからでは遅い、と渋々ながらかのーにも渡していた。

 その結果がこのありさまだ。


「おーい、やばくねー?」

「どうしてあなたはこう、計画性がないの?」

「死んで詫びてくれる?」


 三人は呆れた表情を浮かべながら溜息を漏らす。

 刹那、肩を震わせて俯いていた日笠さんは、白い肌を紅潮させながら、カッシーの後を追うようにバカ少年へと飛びかかっていた。


「もう、どうすんのよ? あれほど節約して使いなさいって言ったでしょこのバカノーッ!」

「ドゥッフ?! チョットひよっチ落ちついてっ……死ぬ! 死ぬってギャーーース!」

「やかましいボケッ! 一度死んでしまえお前なんか!」


 聞く耳もたんとカッシーと日笠さんはかのーをボッコボコにしていく。

 しばらくの間、部屋にはかのーの断末魔の叫び声が響いていたのであった。

 



 五分後―



「結局みんな手がかりなしか……」


 ボロボロのヤムチャ状態となったかのーの上にどんと腰かけながら、カッシーは本日の成果に対し不満そうに呟いた。

 一頻りかのーを殴って鬱憤を晴らしたものの、残念な結果は変わらない。

 と、まだうっすらと首筋をピンクにしながら、日笠さんは弾む息を抑えつつ首を振る。


「元気出していきましょ? まだ初日だしこれからよ。城下町は広いんだから、まだまだ宛てはある」


 日笠さんは励ますようにそう言って皆の顔を一瞥した。

 ヴァイオリンは広い。今日皆で聞き込みができたのだってせいぜい北の大通り周辺だった。

 落ち込むには早い、こういう時こそポジティブにいかないと――

 確かに彼女の言うとおりかもしれない。

 一行は気持ちを切り替えると、お互いの顔を見合った。

 

「そうだな……明日は東側を回ってみるか」

「委員長さー? あの出店のおっちゃんが言ってた酒場回ってみねー?」

「そうね、行ってみましょうか」

「私は宿屋を中心に回ってみようかな」


 何度も言うが、彼等は目的が決まれば行動は早い。

 各々意見を出し合って明日からの行動を決めていく皆を見て、日笠さんはほっと胸を撫で下ろしていた。

 

 

 と――



 窓辺にあったベッドサイドテーブルの上から、和やかな電子音が聴こえてきて、一行はなんだ?――と振り返る。

 オケ経験者なら大体が知っているメジャーな曲だ。


 カヴァレリア=ルスティカーナ――


 頭の中にさっと浮かび上がってしまった曲名はさておき、日笠さんはトトト、とテーブルに置いてあった自分の携帯へ駆け寄った。

 チェロ村を出発する際にササキから渡されていた携帯である。


 元々日笠さんの携帯なのに、何故『ササキから渡された』かというと、かの会長は日笠さんに無断で携帯を改造し、直通で話ができるホットライン機能を取り付けてしまっていたからである。

 もちろん、なんの断りもなく勝手に自分の携帯を改造したササキに対して、日笠さんは猛抗議していたがもはや後の祭りだった。

 ちなみに、ササキは太陽電池も取り付けてくれたらしく、以降日笠さんはなんとなく日の当たる所に携帯を置くのが習慣となっている。

 

 そんなわけで異世界でも通話ができるようになった携帯ではあるが、『直通』なのだからかけてくる相手など一人しかいない。

 

 『着信:佐々木智和』


 やっぱりね――

 なおも優雅にカヴァレリア=ルスティカーナを流し続ける携帯をじっと見つめながら、日笠さんはあの日の事を思い出しとても渋い表情になった。


「出ないのまゆみ?」


 日笠さんが浮かべた渋い表情から、彼女が今何を考えているかを悟りつつも、なっちゃんはクスリと悪戯っぽい微笑みを浮かべながら尋ねた。

 なお、携帯を勝手に改造された件については既に日笠さんから説明されていたので、ここにいる全員が「誰からかかってきている」かは着信画面を見ずともわかっている。


 日笠さんは恨めしそうになっちゃんをちらりと見たが、意を決したように『応答』を押した。

 

「はい……」

―オーッス日笠君ドーン!元気かコノヤロォォー!―


 無駄にテンションの高い、だが無駄にとてもいい声色が聞こえて来て、日笠さんは軽く眩暈を覚える。

 こっちは半日歩き回ってクタクタだというのに――

 しかし一応は生徒会の上役だ。少女は小さな溜息を吐くと仕方なく応答することにした。


「……なんでしょうか会長」 

―どうした元気がないなー、情報収集が上手く進んでいないのかね?―

「まあその……そんなところです」

―なんだ素っ気ない反応だな日笠君―

「ほっといてください、疲れてるんですってば。ところで用件はなんでしょうか?」


 極めて事務的な対応をした日笠さんに対し、電話の向こうからは不満そうな唸り声が聞こえてきた。

 だがササキはすぐに気を取り直すと、それまでのハイテンションとは打って変わって、いつもの口調で用件を話し始める。

 

―そこに柏木君はいるか?―

「カッシーですか?」


 日笠さんはカッシーを振り返ってちらりと見る。

 自分の名前が聞こえて来て、少年はなんだ?と片眉をあげていた。


「いますけど……」

―代わってくれたまえ―

「わかりました」


 日笠さんはそう言って携帯をカッシーへと差し出した。

 

「会長が話があるって」

「俺に?」


 コクンと頷いた少女から、差し出された携帯をおずおずと受け取りカッシーは携帯に出る。

 

「俺に用って?」

―柏木君、君に朗報だコノヤロー―

「朗報?」

―預かっていた携帯だが、『マーヤの大冒険』の解析が終了した―

「……マジか?!」


 途端に口調を荒げ、カッシーは食い気味に返答する。

 電話の向こうからはササキの得意げな含み笑いが聞こえて来ていた。

 日笠さんを筆頭に会話を窺っていた五人は、突然声を荒げた少年を不思議そうに見つめている。

 カッシーは携帯を持ち返ると話を続けた。


―クックック、実に読ませるストーリーだった。君の妹はいい作家になれるな―

「知ってる。それはいいから続きを教えてくれ」

―少々長くなるが構わないかね?―

「ああ」


 電話越しに深く頷いたカッシーに、ササキはマーヤの大冒険の続きを語り始めた。

 

 

 要約すると『マーヤの大冒険』の続きはこうだった。

 

 ①父親を殺され、妹を誘拐されたマーヤは、父親の遺言に従いチェロ村のペペ爺を訪ねる。


 ②事態を知ったペペ爺はマーヤに母親の形見である指輪を預け、今度はヴァイオリン王を訪ねよと示唆する。


 ③ペペ爺の言葉を受け、今度はヴァイオリンを目指したマーヤだったが、しかし彼女が差し出した指輪を見るとヴァイオリン王は態度を豹変させ、マーヤを城から追い出してしまう。


 ④妹を捜すための手がかりが途絶え、途方に暮れるマーヤだったが、突如現れたリスザルを肩に乗せたサクライという少年に助けられ、妹を誘拐していった男達が管国の紋章が刺繍された外套を羽織っていたことを突き止める。

 

 ⑤マーヤはサクライと共に一路管国を目指し、その旅の途中で、港町パーカスの商人であるカナコと出会い、トランペットの姫であるエリコ、そのお付きであるチョクという少年とも出会って共に旅をすることになる。


 ⑥紆余曲折を経て無事妹を助ける事が出来たマーヤは、自分が前ヴァイオリン王の娘であり、妹は自分と間違われて管国の兵に誘拐されたことを知る。


 ⑦さらにオーボエの森の守り神であるクマから、弦管両国の王と女王を巧みに離間させ、大戦争を起こそうとしていた魔女とその背後で暗躍する魔王の存在を教えられ、マーヤは守り神の試練を受け、魔王を倒すことのできる『救国の剣』を手に入れる。


 ⑧仲間達と共にマーヤは魔女と魔王を打ち破り、ギリギリではあったが両国の最終決戦的激突も止めることに成功。


 ⑨魔王を倒し、長きに渡る両国の戦争を止めた五人は英雄として称えられることに。


 ⑩そしてマーヤは弦国の王子であり、腹違いの兄でもあったサクライの推挙もあってヴァイオリン女王に就任する。





―こうして女王になったマーヤは善政を敷き、弦国は平和で豊かな国になったのでした。めでたし、めでたし―


 電話の向こうからパチパチと拍手の音が聞こえてくる。

 だがカッシーは思わず呼吸をするのも忘れ、目をまん丸くしていた。


―以上だ柏木君。聞いているかコノヤロー?―

「ああ……」

―今の物語を聞いて、何か気づいたことはないかね?―

「やっぱり俺の妹は天才だな!」


 と、真顔で何度も感心するように頷きながら呟いたカッシーを見て、日笠さんは軽く引きながらジトリと少年を睨んでいた。

 その視線に気づき、さらに電話の向こうからも呆れるような溜息が聞こえて来て、カッシーはバツが悪そうに鼻の頭を掻く。

 

―そういう事を聞いているのではない―

「……ササキさん、やっぱりこの世界はさ――」

―十中八九、『マーヤの大冒険』と繋がっていると考えていいだろうな―


 電話の向こうから聞こえてくるササキの声は確信に満ちていた。

 やはり、とカッシーは再び頷く。

 だが、依然として納得できない部分がある。少年は小さく鼻を鳴らし、昼間の一件を思い出しながら話を続ける。

 

「ササキさん、俺ら今日マーヤ女王と会ったんだ」

―ほう……―

「だけどどう見ても「少女」には見えなかった。どうも絵本とは…あーその、なんていうか――」

―『時間軸が異なる』――そう言いたいのかね?―

「……そうだ」


 まさしく少年が探していた言葉を言い当てたササキに吃驚しながら、カッシーは肯定した。

 謁見の間で会ったマーヤはどう見ても二十代半ばの成熟した女性だった。

 さらにペペ爺やマーヤ自身が話していた内容を思い出してみても、妹の話と大分開きがあるように思える。

 まさにササキが言う通り『時間軸が異なる』という表現がしっくりくる差異が見られるのだ。


「ササキさんもそう感じた?」

―ああ、今までペペ爺さんから聞いた話と総合してな。恐らくだが、この世界は『マーヤの大冒険』より十年以上後の世界だと思われる―

「どうなってんだこりゃ……なんでこんなことに?」


 なんだって妹の書いた物語の世界に飛ばされることになったのか。

 この世界に飛ばされたあの時、妹はあの場にいなかったし、仮にもしいたとしても、まったくもって関連性のない世界ではないだろうか。

 原因がよくわからない。

 

「そういやさ、この話の続きってもうないのか?」

―ない。話はこれで終わっていた―


 無念、続きが分かればこの後何が起こるかヒントを得ることもできたかもしれないのだが。


―『予言の書』には成りえなかったな―


 ササキも同じことを考えていたようだ。電話の向こうから含み笑いが聞こえてくる。

 やはり今後も自力で何とかしていくしかないか。

 カッシーは口をへの字に曲げて、喉の奥で低く唸った。


―話は以上だ。私は引き続きこの世界の事を調べてみることにする。君の妹が書いた物語との因果関係も気になるしな―

「わかった、ありがとうササキさん。ああ、それと――」

―ん?―

「しつこいようだけど、俺の携帯、絶対余計なところいじるなよ?」

―クックック、わかっている。では失礼するぞコノヤロー―


 どうだか怪しいもんだ。日笠さんの携帯がどういうことになったかを知っているカッシーは気が気でなかったが、これ以上話すこともないので電話を切った。

 

 さて、どうしたもんか――

 腰に手を当てカッシーはしばしの間思案していたが。

 

「カッシー、会長の話ってなんだったの?」


 やはり話しておくべきだろう。

 やって来た日笠さんに礼を言って携帯を返すと、少年は皆を振り返った。


「みんな、ちょっと話があるんだ」




 数十分後―

 


「この世界が……舞ちゃんの書いた物語の世界だっていうの?」

「ああ、時代は違うみたいだけど」


 少年の話を聞き終え、彼の口から飛び出したこの世界の事実に、日笠さん達五人はしばしの間言葉を発することもできず固まってしまっていた。

 だがしばしの間の後、ようやく思考の整理ができたのであろう微笑みの美少女が、委細に合点がいったように小さく頷きながらカッシーに視線を向ける。

 

「そう言われると、なんとなく感じていた違和感にも納得がいくかも……」

「なっちゃん?」

「チェロ村、ヴァイオリン……弦国に管国。なんとなく安易な名前付けでしょ? こう……なんていうか幼さを感じていたから」


 今一つ歴史や背景が感じられない、安直なネーミングセンスになっちゃんはどことなく違和感を感じていたのだ。

 だがそれも、五歳の子供が考えた物語の世界というならば納得できる。

 顎にちょんと指を当てながら一つ一つを紐解くように言葉を紡いだなっちゃんの説明を聞いて、一同はなるほど、と後を追うように納得していた。


「昼間マーヤ女王が言ってた人達も、絵本と名前が一致するわね」

「ああ、確か『カナコ』って人と『エリコ』っていう人」


 マーヤがイシダ宰相に矢継ぎ早に協力要請を指示していた人物も、絵本に出てきた登場人物と一致していた。

 昼間の出来事を思い出しながら東山さんとカッシーは賛同するように言葉を続けた。

 

 パーカス町の商人カナコ、そしてトランペットのお姫様であるエリコ。

 もし絵本の話がこの世界と通じているならば、二人ともマーヤと一緒に英雄と称賛される人物のはずだ。


「そうなると、ますますもって舞ちゃんの書いた物語と関係してるって考えるのが自然ね」


 未だ狐につままれたような感覚が抜けない日笠さんであったが、実際にこの世界に来てから見聞きしたことと比較して、舞の書いた物語の内容がここまで一致してくると流石に信じざるを得ない。


「んー、そういやまだいたよな、あと誰だっけ?」

「あとはチョクっていうエリコ姫のお付きの少年と……サクライっていう王子様」

「サクライ……」


 ピクリと眉を動かし、東山さんは、なっちゃんが思い出しながら名前を挙げた人物の名を繰り返す。



 と――

 

 

 同時に部屋の扉がノックされた。

 ドアの一番近くにいた東山さんが扉を開けると、部屋の外に立っていたのはこの宿屋の看板娘であった。

 

「ヨーコさん、どうしたんです?」

「あなた達にお客さんよ」


 そう言ったヨーコの後ろからひょっこりと顔を覗かせたのは――


「やあ、待たせたね」


 着ている服は王族用の立派な服ではなく、平民が着るチュニックに白い麻のパンツではあったが、見間違えるわけがない。



「お、王様……?」


 

 予想外に早いヴァイオリン王の来訪に対し、東山さんは複雑な心境を体現するように眉間に深いシワを刻んだのであった。

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