王様のきらいなもの。

伊桜らな

第1話

いつものように朝ごはんを食べていた。今日も何気なくすぎていくんだって思っていた。


「面白そうだったから、契約しといたよ」



そう、朝いきなり言った母親。

契約?なにそれ…



「ゆうも高校生だし、いい物件あったから♡」



「へー…そうなんだぁーって!ぶぶ物件⁈なにそれ⁈聞いてない!」



「だって、言ってないもん。」














母親から送られてきた地図と住所を頼りに…



「…着いた。」


家主さんのとこに行くと…

そこには、優しそうな人。


「よく来てくれたね。手嶋ゆうさんだよね…よろしく。じゃあ、ここの説明するね。」



優しい声にゆっくりで心地よい速さで話す家主さん。


そのせいで、うとうとしてしまった…


ちゃんと聞けば良かった。

…今更後悔しても遅いけど。



「…でも良かったわ〜!なかなか決まらなかったのよ‼︎ーーーーだから」


「そうなんですか?」


「そうなの…仲良くやってね?直ぐに出ていくとか言わないでね。…これ、カギね。」



家主さんにお辞儀をして、カギを見つめた。







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王様のきらいなもの。 伊桜らな @koto_yuki

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