第9話「遭遇」
遥はこういう。
「民間機だからって協力するっていった手前戦わないわけにいかないんだから、もう行くよ」
「分かった。エンジンの調子は?」
「問題あれば報告するよ」
遥がそういうな否や、奏多はレバーを入れつつブーストボタンを押す。
するとパラレルダイバーは先行していたロボットに追いすがる。
「あんまり飛ばし過ぎないでよ」
奏多は分かっているといわんばかりにブーストボタンから手を放す。
「反応が増えた。だいたい五機だけど、これで足りるの?」
そんな遥の問いに奏多はいう。
「自衛用の戦力だしな。万が一の時は予備も居るし問題ない」
「冗談じゃない。それじゃ万が一の時こっちが狙われかねないよ」
「だが文句なんていってられない。遥、あれは何だ?」
「プロペラを見るにパラレルダイバーを参考にしてあるみたいだ」
「ってことはやっぱり」
遥はそういう奏多の言葉に頷く。
「やっぱり、僕たちの世界で作られたロボットだ」
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