第6話「オペレーター」
「大体、ここまでオペレートはしてないよな?」
遥はそんな奏多にこう返す。
「異世界転移装置は僕にしか使いこなせない」
「なるほど、つまり君がいなきゃこのロボットは異世界転移のために使えないということか」
「一応それ以外のマニュアルは渡すよ」
マニュアルを受け取った奏多はこういう。
「ふむふむ、『パラレルダイバー仕様書』か」
マニュアルを読んだ奏多は頷きながらいう。
「乗り込む時はうなじの部分から乗り込んでいたけど、操縦席は胸にあるのか」
「気密性もあるし、内部に空気も積んでいるから宇宙でも平気なんだ」
「左腕部にグレネードランチャー、右脚部に実体剣。腹部にガトリングランチャーとか整備性悪くないか?」
遥は彼方に突っ込む。
「民間機が実弾を積む時点でひと悶着があったくらいだし、ビーム兵器なんて夢のまた夢だよ」
「それもそうか。恫喝できないと思ったのはそのせいか?」
「いや、この世界で実弾はあまり使われてない。ならそれを逆手に取れるかもしれない」
「何で分かったんだ?」
「君はさっき『ロボットに実弾は積まない』とも取れることをいってたよね」
「流石に感が鋭い……伊達にオペレーターではないということか」
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