心ーココロー
少し
今まさに私は道を閉ざされようとしている
叶えたい夢への道を
歩みたい道を
歩けないかもしれないという恐怖と
毎日のように戦っている
苦しくて何度も何度も口にしたくない
「死にたい」という言葉を
自分自身に発した
同時に「助けて」という言葉も
苦しいのは仕方ない
でも、それでも生きていたいと思う
それは、
まだこの世界に未練が絶えないからだ
親孝行もしていない
親友や友達との約束もある
書き終えていない小説もたくさんある
部屋にまだ読んでいない小説もある
部屋の漫画たちもまだ整理し終えていない
今まで遊びすぎたなんていうのは
絶対に嘘だ
もし本当に遊んでいたなら
この世に未練なんてものはない
好きなように生きて
好きなように死ねばいいのだから
今日また私は死にたくなった
でもまだ生きている
この世に未練タラタラで生きている
確かに苦しい
泣きたい叫びたい誰かにすがりたい
他人と話すとき、
そんな自分の弱い面を
そもそも晒せる間柄の人間が少ない
家族にも友達にも
いや、家族や友達だからこそ
言うことができない思いがある
母は言った
「大好きだよ」と。
どんな私でも大好きだよ、と。
苦しみの中にいた私に
不意に落とされたそれは
あたたかくて思わず涙がでた
『ありがとう』
この言葉をちゃんと言うために
私はまだ生きている
これは未来の私に送る言葉たち
決して弱音なんかじゃない
私は母が好きだ。
プライドが無駄に高くて、強がりで、
何の力もないくせに大きな言葉ばかり、
一人が嫌いで自分の中に価値を見出せず、
誰にも上手く恩返しができてない、
苦しいときこそ誰にも頼らず一人で悩む、
私は私が大嫌いだ。
それなのに
母は大好きだという。
この言葉は大したことない
ごく日常にあふれてる言葉だ
だけど、今の私には違う
生きていることを許された気がした
まだ自分はここにいていいのだと
初めて言われた気がした
死にかけていた心に明かりを灯してくれた
だから、どうか頑張ってほしい
生きることを止めるには
私はまだ早すぎる
神さまは乗り越えられる試練しか与えない
私なら大丈夫。
だって、もう昨日までの私じゃない
今日の私は、昨日までの私が
間違ってなかったことを証明してみせる
今度は私が生きることを肯定しよう
さあ、ここからだ。
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