名残惜しく思うのだ

今、目の前に映るのは

長年ともに歩いた一人の少女と

その見つめる先にある、赤く染まった富士


綺麗だね、と笑いながらいう彼女に

そうだね、と私は返した


虹色に暮れゆく空が

夕日に染まる富士が

私に笑いかける彼女が

心の底から綺麗だと思った

見れなくなるのが名残惜しいと思った


こんなことを言ったら、

またそんなこと言って、と笑われるだろうか


もうすぐ別れの季節が来る

本当は三年前に来るはずだった

私のわがままで、

この三年間、ずっと一緒にいれたのだ


ありがとう

何度だって伝えよう


友情の絆なんてものは、

もうとっくに越えている


全世界の誰よりも

特別な君へ


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