第4部

プロローグ

 聖なる夜は忙しい!

「ということで正式に楠木智香君と齋藤凜君は私達よろず部の一員になったから仲良くするよーに! というか仲良いから心配無いよな? 」

 そういって縁は俺とリーシャを見つめてくる。

「異議なーし! 」

「右に同じ~! 」


「「これからよろしくお願いします! 」」

 凜ちゃんは家庭科部との兼部で楠木さんは入部となった。

「それじゃあ、依頼がきてるみたいだから確認してみよ~! 」

 そういって縁は目安箱に入っていた依頼書に目を通す。


『生徒会と一緒に近くの公民館で行うクリスマス会で劇をやってね♪ これは依頼じゃなくて強制イベントだからね♪ by那奈』

「えぇ~っと、どうやら依頼ではなく強制イベントらしい」

 そういうと縁は俺達を見つめて

「クリスマスに予定のある人は居る? 予定がある人はまえもって言ってほしい」


 誰も何も言わない…。

「予定は無いんだね? 朱音も…」

 何故俺を凝視する。あぁっ、悲しいことにクリスマスは何も予定ねぇよ…。

「先輩、橘先輩と…じゃなかったんだ…。それなら私にも…。でも私…」

 楠木さんが何か呟いている。


「よしっ! それじゃあ早速全員で生徒会室に行って話を聞こうか! 」

 とりあえず俺達は生徒会室に向かうことにした。


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