第15話 憑依体質
以前、霊感が強い人に「佳純ちゃんは
「オバケとか見えませんよ」
「霊感はゼロだからね。
「はい」
一般に知られている程度の知識ですが、怖い話は好きなので、そういう情報は持っています。
青森の恐山は、イタコと呼ばれる人たちがいるそうです。
毎年7月のお祭りの時だけだそうですが、
口寄せとは、神仙や死霊の言葉を伝えてくれるそうです。
亡くなった人の言葉を、生きている人が聞く方法のひとつです。
似たような風習は日本各地にあるそうです。
「あれって、霊を下ろす人と、霊の器になる人がいるんだよ。佳純ちゃんは器の方。霊感なくてもできるよ」
イタコのような人たちは、自分に霊を下ろす時もあるそうですが、第三者を
その霊媒になれるらしいです。
でも、イタコもほとんどが嘘だとか。
よく当たると言われる人がたまにできる程度だと、本で読んだことがあります。
私にその真偽は わかりません。
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自分が憑依体質だと聞いたのは数年前です。
それまでは、自分にあるのは霊感だと思っていました。
金縛りになったり原因不明な音などは聞いていたからです。
でも、霊感がある人はこんなものではないそうです。
生きている人とそうでない人の区別がつかないらしいです。
その世界は、わかっているつもりで、全然わかっていないのかもしれません。
私に霊は視えないし、特別な力があるわけでもありません。
そんな私には「たくさんのっている」らしいです。
「悪いものじゃないから大丈夫だよ」と笑顔で言われましたが。
何がのっているのでしょうか。
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