第7話 死者の記憶

 旅に出たくなり、ガイドブックを片手に一人旅に出ました。

 ガイドブックの隅に載っていた小さな写真が気になっていました。


 1日目に有名な観光地を巡り、2日目に写真が載っていた場所のある隣の町に移動しました。そこの観光名所に行っていたのですが、居てもたってもいられなくなりました。


 背筋がムズムズしました。

 ゾクゾクではなく、ムズムズです。


 恐怖ではなく、居ても立っても居られない感じです。

 予定を切り上げ、気になっていた写真の場所に行くことにしました。


 写真の場所に着くと、行ったことはないけれど見覚えがありました。

 自分視点のエピソードが浮かんできて、涙が出ました。


 自分の意思とは関係なく、大泣きしていました。

 ストーリーが浮かんできます。


 近くにそこの伝説が書いてある看板がありました。

 記憶とだいたい同じでした。


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