第6話 雑魚寝

 高校生の時、友達が何人か泊まりに来た日がありました。

 いつもは南に頭を向けて寝るのですが、4~5人いたので、東に頭を向けて布団を4枚敷いて寝ました。


 私は入り口近くの一番南側で寝ていました。

 みんなで散々おしゃべりをしていたので、ぐっすりと眠りました。



***



 その何年か後、私から一番離れた押し入れに近い北側で寝ていたDちゃんに言われました。怖くて眠れなかったと。


「でも、一番怖かったのは、夜中に佳純ちゃんが『フフフ』って笑ったんだよ。男の人みたいな声で」と言われました。


 まったく覚えていません。

 普段はとっても可愛らしい声で話します。性別は女です。


「怖かった」と言われたので謝りました。

 霊感が強い人に聞いたら、やっぱり押入れの付近に何かが通っているそうです。


 物置から私の部屋と隣の部屋に向かっているそうです。

 私にはわかりません。

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