第5話 金縛り

 高校生ぐらいの時、金縛りにあいました。

 金縛りにはわりとあっていましたが、その時は何かが行列になっていて、足の下の方を歩いていました。


 目は閉じていて体も動きませんが、人が行列をしているのはわかります。

 頭の中に景色が浮かんできます。


 そこに道はありません。

 例の押入れの付近です。


 本で読んだ霊道というものかな? と思っていると、ひとりだけそこから離れてこちらに来ました。

 スタスタと歩いて私の方に来て、そのままの足取りで私のお腹の上に乗ると、ぎゅむぎゅむと足踏みをしました。


 あまりの痛さに起き上がり、踏んでいた人の足を掴みました。

 素足っぽい足だったように思います。


 意識が遠のいて、気が付くと朝でした。

 起き上がって誰かの足を掴んだはずなのに、布団の中で寝ていました。


 こういう時は、相手の顔は見ないようにしています。

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