第72話 股間を何かが

「そりゃぁ、10億って聴くと可笑しいけどさ」


「お前は自分で一銭も稼いだ事がないから、呑気な事を言ってられるンだ」

 兄がバカにするように言った。


「な、何だよ……

 兄貴だって……大学生ジャン」

「バ~カ、オレはバイトとか、やって時給千円で働いてンだぞ」


「あ、うゥ…ん……😔💦💦💦」

 そうか……

 ボクはまだバイトすらやった事がない。


 その時、ボクの股間を何かがグイッと押して来た。


「え・・?」

背筋に、言い知れない快感が走った。




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