第29話:甘い匂い

 一歩、ジュリアの部屋に足を踏み入れた途端、甘い匂いに包まれた。


 女性特有の匂いだ。


 もうこれだけで興奮モノなのに、さらに腕にジュリアの柔らかな胸の感触があった。


 堪らない状況だ。


 落ち着きかけていたファントムが、また暴走しそうになった。


「悪いけど、シャワー浴びるね」

「はぁ……😳💦💦💦」


「冷蔵庫にあるモノなら何でも食べてて」

 そう言ってジュリアはバスルームへ消えた。

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